追跡隊結成
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うだが、これはロキ様が確認をとっため、白、ということらしい。
ついでにいうと、ディオニュソス様のところのLv2の冒険者を殺した人物の所属ファミリアを探っていたらしく、都市中のファミリアは全て敵だとのこと。今回のことで俺らは外されたらしい。
「なるほど、つまるところ僕は巻き込まれた、ということなのかな?」
「やな。残念やったな、バルたん」
ジーっとこちらを向いて睨んでくるバルドル様。思わず目を反らす。
とその時、空から一匹の梟が飛んできたかと思えば、その足に掴んでいた羊皮紙の巻物を卓の上にポトリ、と落とした。
「手紙かい?」
「みたいやな」
ロキ様は巻物を手に取るとそれを開いて中を見る。
ディオニュソス様は出された紅茶を優雅に口付け、バルドル様は気になっているのかロキ様を見る。
そさて間もなく、嘆くようにロキ様は天を仰いだ。
「アイズが二十四階層に行きおった……」
ごふっ!? とディオニュソス様が紅茶を吹き出した。それを見たバルドル様が一瞬吹き出しかけたのを堪えた。
「冒険者依頼頼まれて二十四階層……『心配しないでください』って、するわっ、天然アイズたんっ」
「その依頼をしたのが誰か気になるね。多分だけど、昨日式が見たものと関係はあるだろうし」
「……なに? バルドル、それはどういうことだ?」
そういえば、話すべきだね、とバルドル様は先程ロキ様にした説明をもう一度繰り返した。話を聞き終えたディオニュソス様は視線を俺に向ける。
「それは、本当なのかい?」
「ええ。本当です」
「……そうか……」
俺が嘘をついていないことが分かったのだろう。ディオニュソス様は考え込むようにして腕を組んだ。
ロキ様はそばに控えていた団員に「ベート……あとレフィーヤ呼んで、至急や」と命じる。
「ロキ、どうする気だい?」
「ベート達にアイズを追わせる。こな騒動、確実に街が襲撃されたのと関係あるやろうしな」
襲撃された、というのは、この間リヴェリアさんが話していたことなのだろう。
「二人だけで大丈夫なのか? この件、かなり危険だと思うが……」
「しょうがないやん、他の子らは出払っとるし。アイズの力になれそうなんは、ベートとレフィーヤくらいしか今はおらん」
エルフからハンカチを受け取り口を拭うディオニュソス様に、不服そうに頭の裏で両手を組むロキ様。
「フィルヴィス。ロキ達の子とともに二十四階層へ向かえ」
その言葉に、言われた本人とロキ様が目を見開いた。
どうでもいいが、フィルヴィスっていうのかあのエルフ
「ディオニュソス様、何を!? 貴方様の護衛はどうなさるのですか!?」
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