暁 〜小説投稿サイト〜
ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
追跡隊結成
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
よ。やっぱり、【剣姫】は強かったですし」

まさかこちらに会話が飛んでくるとは思わなかった。それから、何故か俺とロキ様とな会話が続くことになり、俺の精神がガリガリと削られていると、【ロキ・ファミリア】の団員がそっとロキ様に耳打ちをした。

すると、急に機嫌を悪くしたロキ様は深いため息をつき、ちょっと待っててな、と言い残してこの場を去っていく。どうやら、誰か来たらしい。
どうでもいいのだが、結構重要な話し合いに来たはずなのに、うちのアイズたんのことどう思とる?とか、好きな女の子はおんの?とかの恋バナになっていたのは何故なのだろうか。
あと、バルドル様もハーチェスさんも助けてくださいよ!

ごめんごめんと視線で謝ってくるハーチェスさんをジト目で睨んでいると、ロキ様が戻ってきた。
と思えば、その後ろには見知らぬ二人の男女。

女の方は黒髪のエルフだった。

「あ、ディオニュソスだ」

「……ロキ、彼らは?」

「安心し。少なくとも敵やない」

ディオニュソス、とバルドル様が名を口にした男性の方は神様なのだろう。金髪の貴公子然とした様子は気品に溢れていた。

「敵?」

「ああ。ちょっといろいろあってな」

とりあえず、座れ、とディオニュソス様を座るように促したロキ様は、恐らくディオニュソス様の土産なのだろう葡萄酒をダンッと卓に置いた。

……酒だったらなんでもいいのかな?この神様(ひと)

「で、なんや? 気になる情報っちゅうのは」

「その前に、ロキ。バルドルは信用出来るのか?」

「なんだい、その言い方は。まるで僕を目の敵みたいに……」

ムッとディオニュソス様を睨むバルドル様。だが、俺達もいきなりそな発言というのは如何なものかと思われる。

「安心し。さっき話聞いたけど、白とみてええと思うで」

「そうか、君がそうだというなら信じよう。疑ってすまなかったな、バルドル」

「……まぁ、いいんだけどさ。でも僕的には何がどういう状況なのか全くもって理解不能だよ?」

理由は分からないが、ディオニュソス様がバルドル様を警戒したのには何か理由があるのだろう。
ディオニュソス様とロキ様は一度二人で顔を見合わせた。

「ま、バルたんとこやったら大丈夫やろ」

「だな。こちらとしても力のある協力者が増えることに損はない」

「……なんか、嫌な予感しかしないよ……」

顔をひきつらせるバルドル様に、ディオニュソス様は諸々の事情を話した。
一ヶ月前に、ディオニュソス様の派閥の団員が殺されたことを皮切りにディオニュソス様が独自に調査を始めたことや極彩色の魔石について、そして、俺も見たあの植物のモンスターについてなどだ。
ディオニュソス様はギルドが怪しいと睨んでいたそ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ