追跡隊結成
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翌日、予定通りにホームを出た俺達三人はまずソーマの酒(六〇〇〇〇ヴァリス)を購入して【ロキ・ファミリア】のホーム、黄昏の館へと向かった。時刻は十時を回ったくらい。
門番として立っていた【ロキ・ファミリア】の団員にロキ様と面会をしたいという有無を伝え、しばらくこの場で待つことになる。
その間、俺は都市最大派閥として名高い【ロキ・ファミリア】のホーム、黄昏の館を眺めていた。
複数の尖塔の建物が建ち並ぶその光景は圧巻というかなんというか……
うちの光明の館は少し大きめの屋敷といった風なので、実に新鮮である。ま、最大派閥だからこそなのだろえが。
「おお、バルたん。よく来てくれたな〜」
「出来れば会いたくなかったけどね」
朱色の髪に糸目の女神……というには、少々胸が寂しいが、この方が都市最大派閥の主神であるロキ様だ。以前の酒場でも見かけた。
「ほんで? 態々バルたんが嫌〜な思いして来たんや。……なんかあるんやろ?」
「流石、よく分かってるじゃないか。けどとりあえず、どこかに腰を落ち着けたいんだけど、いいかな?」
そう言って、バルドル様はハーチェスさんの持っていた神酒をロキ様に見せると「お土産も持ってきたしね」といって笑って見せる。
んじゃ、こっちやといってロキ様に着いていくと、そこは塔の前の狭い庭園。団員に用意させたのか、卓と椅子が用意されていた。
俺とハーチェスさんは席につくバルドル様の背後に待機する。
「で? 早速本題か?」
早速神酒を開けて自身とバルドル様の杯に注ぐロキ様はその細い目でバルドル様を見る。
「ああ。話っていうのは、ダンジョンでの異変についてだ」
ピタッ、とロキ様の手が止まった
「この間、うちの眷族達が君のところの【九魔姫《ナイン・ヘル》】に聞いたそうだ」
それからもバルドル様の話は続く。怪物祭でのことをから、昨日俺が見てきたものも含めてのできる限りの情報を伝える。
「はぁ〜、バルたんも厄介なことに巻き込まれとるなぁ」
「正確に言うと、ほとんど式がやらかしているんだけどね」
だよね?と後ろを振り向き俺に問うバルドル様に俺は苦笑いで頷くしかなかった。
「おお、その子が【秘剣】君か! バルたんとこの秘密兵器!」
その言い方はどうなのだ?あと、ロキ様。その二つ名で呼ばないでください!
とは神様たちの会話に水を差しそうなので言わないでおく。
「聞いとるで〜。自分、うちのアイズたんと手合わせしたんやて? 戻ってきたとき服ボロボロにしたアイズたん見たときはびっくりしたで」
「ハハ、俺もボロボロでした
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