追跡隊結成
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この人
「フッ、とりあえず僕を見るといい。この美しさを目にすれば、他のことなど忘れて見とれてしまうのだからね」
フサァッ、と前髪を払ってポーズを決め、最後には光だすエイモンドさん。
どうでもいいがこの人、この光る魔法に関しては詠唱速度が恐ろしく速い。
そんなエイモンドさんを見て、リリアさんが「バカね」と呆れてため息をついた。だが、今ので場の空気が和んだ気がする。
「……うん、まぁ今からそう悲観しても仕方ないね。とりあえず、これはロキのとこにも話しておいた方がいいかもしれない。少なくとも、ハーチェスの話を聞く限り、今回の件には何かしらの形で絡んでるのは確実だろうし。からかってくるところは嫌いだけど、こういうのに対しての状況判断とかは僕も認めてるからね。なんと言っても、【ロキ・ファミリア】だし」
「ですね。なら、明日バルドル様と僕、それと式の三人で赴くことにしましょう」
ややあって夕食は終了し、各々が自室へと戻っていく。
そんな中、俺はバルドル様を呼び止め、一人【ステイタス】の更新をお願いした。
「昨日やったばかりだろ?」
「まぁ。でも今回結構な数を相手にしましたし」
それに、新しいのが発言する、とは言えないよな……
「……ま、いいよ。じゃぁ、このままついてきてくれ」
いくよ、と言って二階のバルドル様の部屋へと向かう。
「にしても、君はまた厄介事を持ってきてくれたねぇ」
「……すいません」
「いいよ。面倒だとは思うけど、まぁ、程々の刺激だと思うことにするよ」
「さ、上を脱いで」と言われる頃には、すでに上を脱ぎ終わり、背中をバルドル様に向ける。
用意していた針で血を一滴垂らすと、俺の背中に波紋が広がり青白い光を放つ。
そして突然
「……え?」
【ステイタス】を更新するバルドル様の手が止まった。
「う、嘘……っ!? 魔法!?」
その言葉を聞いて、俺は一人バルドル様が驚いている理由を察した。
あの金髪ピアス、王の軍勢を魔法として発現させやがったのか
本来、魔法は人によって取得出来る数に違いがあるが、どんなに多くても三つ以上を取得できない。
魔法種族ならともかく、ヒューマンである俺が四つ目を取得した、ということは前代未聞。
というか、スロットが三つあったことにも驚いていたバルドル様だ。後ろで固まって声が出せないこの状況は仕方ないだろう。
ナンバ・式
Lv6
力 I 91 耐久 I 81 器用 I 73 敏捷 I 98 魔力 I 94
上昇値430オーバー。かなり伸びていることに驚いた俺だが、注目すべきはその下だ。
【ゴ
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