マブラヴ
1022話
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cm程の大きさもあるエビだ。食べ応えという意味ではこれ以上ないだろう。
そして、いわゆるあーんとやっていると……
「うわ、アクセルが馬鹿ップルってるぞ!」
不意にアウルのそんな声が周囲へと響く。
にしても、馬鹿ップルってるって……どんな言葉だよ。
いや、その意味は大体理解出来るけどな。
本来であれば、ここは顔を赤くして照れる場面なんだろう。あるいは照れ隠しとして持っているエビチリを自分で食うか。
だが……9人の恋人と同棲している俺が、今更そんなので照れる筈もない。
周囲からの視線を向けられつつ、そのままエビチリをコーネリアの口の中へと向ける。
どこかからキャーッって声が……って、神楽坂、お前か。
そんな神楽坂を、あやか達従者組がどこか微笑ましいものでも見るような目で眺めていた。
ともあれ、コーネリアへとエビチリを食べさせた俺は、アウルの見ている前でニヤリと笑みを浮かべる。
「ふふん」
「……ちぇっ、照れもしないのかよ。面白くないな」
そう告げるアウルだが、この様子を見る限りだと既に美砂の件は吹っ切ったと見てもいいのか? まぁ、さすがにまだ話す時は多少ぎこちないように見えるけど……
それでもまぁ、雰囲気が悪くならないのなら俺としては大歓迎だ。
アウルにはアウルで、新しい恋を探して欲しいところだし。
「……アクセル、そろそろ手を離してくれないか? お前とこうしているのはいいんだが、さすがに人前では……」
いつの間にか腰を抱き寄せていたらしく、薄らと頬を赤く染めるコーネリアに小さく謝罪の言葉を口にして手を離し、再びパーティを楽しむべく料理へと手を伸ばすのだった。
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