暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1022話
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、その本人はいつものほんわかとさせる笑みを浮かべながら口を開く。

――喜んで貰えて良かったです――
「はい。美味しい、です」

 小さくだが笑みを浮かべた霞に、思わず驚く。
 その能力故に基本的には人見知り気味であり、あまり人に対して心を開かない霞だ。
 それが、こうしていきなり初対面で笑みを浮かべるとは……まぁ、四葉の性格を思えば当然と言えば当然か。
 恐らくは四葉の心の中を感じて、信頼出来る相手だと判断したのだろう。
 さすがに元3-Aの中でも、特にエヴァに認められている人物だけはある。
 これだけでも、四葉をシャドウミラーに引き込めたのは幸運だったと言わざるを得ない。

――これもどうぞ――

 四葉がそう告げ、差し出された皿の中にあったのは桃色の形をした中華まん。いわゆる、桃まんだ。
 まぁ、ぶっちゃけ桃の形をしているだけで、あんまんと同じようなものなんだけどな。
 ……ってな事を以前言ったら、円と美砂にこっぴどく説教された。
 何か、色々と譲れないものがあるのだろう。

「可愛いですね」
――甘くて美味しいですよ――

 にこやかに笑みを浮かべて告げる四葉に、霞もそっと手を伸ばして桃まんを手に取り、一口齧り付く。
 そして次の瞬間にはぱぁっと笑みが浮かぶ。
 この二人、相性がいいんだろうな。もしも霞がシャドウミラーに入れば、意外といいコンビになりそうな気がする。……まぁ、霞がシャドウミラーに入るかどうかというのは非常に微妙なのだが。
 何だかんだ言って、一番懐いているのは夕呼だし。その夕呼はBETAがどうにかならない限りはマブラヴ世界から離れるつもりはないって言っているしな。
 逆に言えば、BETAを何とか出来ればシャドウミラーに所属出来るという事になるんだが……あれ? 意外と結構何とか出来そうじゃないか?
 今の状態が続けば、BETAをどうにかするのは難しい話ではない。現状でもハイヴを次々に占領していっているんだから、BETAに何らかの奥の手でもない限りはどうとでもなるだろう。
 その奥の手があるかどうかが問題だが……BETAだからな。人間とは全く違う思考回路だけに、何をするのか予想出来ないのが痛い。
 人間とは全く違うという意味では、俺が召喚獣としているグリの存在もあるんだが……さすがにグリにBETAと意思疎通をしろと言っても無理だろうし。
 そんな風に何となく馬鹿な事を考えながら、大きめのエビが入っているエビチリを口へと運ぶ。
 エビのプリプリとした食感が堪らない。

「うん? アクセル、美味しそうなものを食べているな。私にも少しくれないか?」

 近くを通りかかったコーネリアの言葉に、小さく溜息を吐いてから箸で摘まんだエビチリを差し出す。
 丸まっていても6cmから7
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