マブラヴ
1022話
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して雇ったのか神楽坂や茶々丸の姿もあった。
「ま、難しい話に関しては、食事が終わってからでも出来るでしょ。折角の料理が冷めてしまってはなんだし、今は食事を楽しみましょ。……まぁ、諸々の事情でアルコールは抜きだけど」
そんなレモンの言葉と共に、神楽坂や茶々丸がそれぞれにジュースやウーロン茶といった注文を聞いては配っていく。
「アクセルさんはウーロン茶で良かったですよね?」
「ああ」
俺もまたウーロン茶を茶々丸から貰い……そして、レモンの目配せを受けて口を開く。
「マブラヴ世界の日本からやって来た友人達との友好を祝して……乾杯!」
『乾杯!』
全員がグラスを掲げ、同時に言葉を発し……そうして、済し崩し的にパーティが始まる。
本来であれば、この家に来てから少し休んでパーティにしても良かったのだが、今回はサプライズパーティなので、このままの流れとさせて貰った。
もっとも、今日来ているのはシャドウミラーとそれなりに以上に仲のいい者達ばかりだ。特に気後れするような事もないままに、それぞれが料理の楽しむ。
「ねえ、ちょっと。あんた達ってこんなに美味しいのを毎日食べてるの? ちょっと羨ましいわね」
「美味しい、です」
蒸したての焼売を堪能している夕呼と、青椒肉絲を口へと運ぶ霞。
白人系の外見にも関わらず、霞は箸使いが意外と上手いな。
まぁ、そういう意味では俺達も変わらないんだが。俺やネギま世界の麻帆良出身でもあるあやか達以外、コーネリア、マリュー、スレイ、シェリルの4人は、元々箸という文化はあっても、それを使うという事は殆どなく、ナイフやフォーク、あるいはスプーンといった食器を使っていた。
それでも俺と暮らし始めてからは、俺が箸を使うという関係もあって全員が自然と箸を使うようになり、こうして今ではきちんと箸を使えるようになっている。
……そういう意味では、如月が少し驚きの様子を見せていたのが印象的だ。
勿論、俺と暮らしている訳ではない他のシャドウミラーのメンバーに関しては、箸を使える者も使えない者もいる。
「アクセル、君達の世界の料理は素晴らしいね。もっとも、こうして暖かい料理を食べられるというだけで私にとっては嬉しい事だけど」
崇継が、言葉通りに嬉しそうな笑みを浮かべつつ麻婆豆腐をレンゲで掬って口へと運ぶ。
真壁の方は若干眉を顰めているが、これはやはり毒を警戒しているのだろう。
それを言えば角が立つから、言わないだけの分別は持ち合わせているようだが。
「確かにこの料理が美味いのは事実だ。ただ、俺達の世界の料理全てが美味いって訳でもないぞ? 中にはとんでもなく不味いのもあるし」
そもそも、俺達の世界ってどこを示すんだろうな? ホワイトスター? 確かに
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