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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico27-A竜の脅威〜The 1st task force : Dragon Head
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ド1の持つ大鎌――神器“エスパース・ラム”の能力がなんなのか。

「見切った!」

ヘッド1へ向かって突撃する。もちろん空間の歪みを躱しながら。ヘッド1がさらに大鎌を振ると、靄がすべて私に向かって来た。そしてそれらは高さも長さも違う歪みと化した。私は触れないように躱す。

「お前、まさか・・・見えているのか・・・!?」

「ええ! エスパース・ラムの能力。それは、斬撃を自由自在に空間に留めておく、というもの!」

神秘による不可視の刃を任意の場所に留める。空間が歪んで見えていたその正体こそが、その場に留まっていた神秘の刃そのものだったわけだ。不可視ゆえに回避不可。さっきヘッド1が私に言った、運が良い、というのは・・・私が刃を運よく躱したからだ。

「っく・・・!」

悔しげに呻くヘッド1。そして私は全ての刃を躱し、ヘッド1を攻撃可能範囲に入れた。スキル効果を付加した右拳で拳打を繰り出す。ヘッド1は右手だけで大鎌を操り、防ごうとした。でも私は殴ることなく指を大きく開いたうえで大鎌の柄を鷲掴んだ。

「なに・・・!」

「せいやっ!!」

上げた右足の靴底にスキル効果を付加して、地面を思いっきり踏みつけた。スキル効果・分解によって私たちを中心とした地面に直径5m・深さ3m程度のクレーターが出来る。これをやると上の人にすごい怒られるけど、緊急時だし仕方ない、うん。きっと許してもらえる。
一瞬の浮遊感。突然宙に投げ出されたヘッド1は対処に数瞬だけど遅れる。それが最大の隙。スキル効果を全て解除して、単純な魔力付加した拳打を・・・・

「終わりッ!!」

「うごぉ・・・!!」

ヘッド1の顔面に打ち込んだ。殴られた衝撃でヘッド1はクレーター底に勢いよく叩きつけられて、そのまま動かなくなった。私は飛行魔法でゆっくりと降りて・・・

「神器エスパース・ラム、回収完了」

側に突き立っていた大鎌を手にした。

†††Sideアルテルミナス⇒ヴィータ†††

「――あたしらの出番、全然なかったな・・・」

「にゃはは、だね・・・」

あたし達の前に転がるリンドヴルム兵たち。全部ベッキーが従える精霊がやったことだ。リンドヴルム兵を倒したベッキーは、「みんな、お疲れ様でした」って精霊たちを労っていた。神器を相手にしても圧倒的な強さを見せたベッキーと五精霊。
太陽の杖を持ってた女の周囲の酸素を奪って酸欠にし、杖を自ら手放させた。そんで神秘の加護を失った瞬間に他の精霊で一斉攻勢に出て、一気にブッ潰した。

「ご苦労さまでした。リンドヴルム兵の捕縛は、僕たちに任せてください」

アース分隊の分隊長の敬礼に「お願いします!」敬礼で応える。魔力結合を封じる手錠を掛けられていくリンドヴルム兵。連中が持ってい
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