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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico27-A竜の脅威〜The 1st task force : Dragon Head
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がした。しかも笑い声じゃなく、ハッキリとした言葉が・・・。

――いつまでたっても争いをやめない、やめようともしない存在。どれだけ根絶やしにして、更生させようと努力しても、やはり争いを始める愚者。抑えようと思えば抑えられる欲で同族たる人間を襲い、奪い、殺める――

「???・・・や・・・いや、いや・・・!」

胸の内で何か・・・何か嫌な感情が渦巻き始めた。体が震えだして、思わず自分の肩を抱きしめる。

――その理由が、ただ誰でもいいから殺したかった? 世の中つまらない? ムカついたから? 相手にされなかったから? 金銭が欲しかったから?――

「なに、これ・・・、なんなの・・・!?」

「パラディン・・・?」

――何て罪深いことなの。その果てには赤の他人を殺すどころか、血の繋がった実の親を、子をも殺めるなんてことも増えてきた――

どす黒い感情が次々と生まれてくる。歯がガチガチと鳴り始めた。こんな感情を生み出す自分自身が恐ろしくなってきた。

――何たる身勝手か!! 愚か愚か愚か愚か愚かッ! その頭脳はそんなくだらないことのため用意されたものじゃない! 世界をより良い形に持っていく権利を与えられておきながら、自らを生かす自然を破壊し、終には世界を滅ぼすまでに至る――

「うあああああああああああああああああッ!!」

この場から、自分自身から逃げだしたい。その思いに駆られてあてもなく走り出す。目の前には三日月状の空間の歪み。邪魔だ、って左手で払い除けようとしたら「っ!?」斬られた。手の甲がバッサリ斬られて血が噴き出す。

「はぁはぁはぁはぁ・・・!」

足が止まる。指を伝う赤い血と空間の歪みを交互に見ていると、さっきまでの恐怖が薄らいでいく。神器攻略の鍵を見つけたかもしれない、そう思うと、意味不明な言葉も感情も邪魔なだけのノイズとして追いやることが出来た。私は足元にあった小石を手に取り、別の歪みへと放り投げる。すると小石が真っ二つにされた。

(もしかして・・・大鎌の本当の能力は・・・!)

ヘッド1へと目をやる。どこか私を心配している目。その目から大鎌へと目を移す。見える。今ならハッキリと大鎌が纏う神秘なる力が見える。大鎌全体を覆う靄のようなもの。アレが神秘・・・。

――だから護る価値なんて無いッ――

うるさい、黙ってて。そんなわけの解らない感情に振り回れている状況じゃない。今はただ、局員として、教会騎士として、目の前の敵を討つ。深呼吸を数回した後、頬を両手で勢いよく叩く。するとヘッド1は「また良い目に戻ったな」って口角を吊り上げた。
そして大鎌を振るう。刃に纏わりつく靄が至る所に放たれていくと、それらは三日月状の歪みとなってそこらじゅうに留まり続けた。それでようやく確信した。ヘッ
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