暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico27-A竜の脅威〜The 1st task force : Dragon Head
[8/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
も「あぐぅ・・・っ!」あと少しと言うところで、腹と胸を斬られた。今度は皮膚まで裂かれて出血。久しぶりのダメージにビックリしてよろけた瞬間、「きゃぁぁぁ!」背中を斬られた。
(どうして背中を斬られて・・・!? 距離や範囲を無視して相手を斬られる、ということ・・・!?)
スキル効果のおかげか出血はしたけど致命傷には至っていない。その代わり、上半身はほぼ裸。男を相手にいろいろとポロリは恥ずかしすぎる。私は騎士である前に1人の乙女だ。両腕で乳房を隠して、ヘッド1を睨みつける。
「終わりだな。いくらパラディンであろうとも神器には敵わない。それが証明された」
「っ!(栄えあるパラディンが、神器なんていう意味の解らない武装1つで負ける?)・・・・は、は、恥ずかしくなんてない!」
私の裸くらい見たければ見ればいい。両手を腰に置いて仁王立ちして胸を張る。火が出そうなほど顔が、ううん全身が熱い。ぎょっと目を見開くヘッド1。おじさんなのが救い。若い男の人だったらたぶん無理だった・・・かも。
(というか、アース分隊の人に見られているんじゃ・・・)
「一度変身を解き、再度変身しろ! 魔力に余力があればそれで修復されるだろう!」
「あ、そうか!」
騎士甲冑を解除して局の制服に戻る。そしてすかさず騎士甲冑へと変身。肉体へのダメージは残っているけど、騎士甲冑は無事に元通り。私は「あ、ありがとう・・・、助かった」お礼を言うんだけど・・・なんなの、この状況。頭がおかしくなりそう。
「だが、それでもお前の負けは確定だ」
「言ってなさい。(あの大鎌の能力はかなり危険。距離も範囲も関係なく斬ってくる。しかも私のスキルを真っ向からスルーしてくる)」
全てが初めての感覚。これまでの14年間、私のスキルは全ての犯罪者をひれ伏させてきた。それがこんなにも簡単に潰されるなんて。
「最後通告だ、パラディン。退け。次は死ぬぞ」
ヘッド1が大鎌をまた振るった。また襲われる悪寒。
(あれ・・・? なんだろう・・・?)
さっきは気付かなかったけど、大鎌が振るわれるたびにヘッド1の周囲の空間が歪んでいくように見える。瞬きを何度かする。すると余計にヘッド1周辺の空間が歪んでいるのが見て取れるようになった。目を擦る。それは幻覚でもなく気の所為でもない。大鎌が振るわれる度、至る所に三日月状の歪みが生まれていた。
――クスクスクスクス――
(なに、今の笑い声・・・?)
歪みがハッキリと見えてきた時、私と同じ特徴的な笑い声が聞こえた気がして、周囲を見回す。でも私とヘッド1以外に姿はない。それと思念通話も通信も入っていないのを確認。
――人間という存在がどれだけ罪に塗れた愚かなものか――
また声がしたような気
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ