67シトリー戦(いのりとソーナ)
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り出した。
そのパックは、血のように赤かった。ラインが、そのパックに繋がれていてーー。
嗚呼。確かに、これは裏をかける。一体誰が、こんな方法で取りにいけると、想像出来たんだろうね……。
「だから、私の血を取ってレーティングゲームのルール。ゲーム中、眷属悪魔が戦闘不能状態になると、強制的に医療ルームへ転送されるようにすると」
「ええ。サジは神器を用いて、楪いのりさんの血を少しずつ吸い取っていたのです。ーー危険な状態となる寸前まで。対象のエネルギーを吸い取るのが本来の能力である神器で血液を吸い続けるには、相当な修業と緻密なコントロールがいりました。しかし、サジはそれを完遂させたのです」
「あんなになるまで、殴り続けたのは……私に勝ちたいという執念だけじゃなくて、時間稼ぎのため……」
「そうです。楪いのりさん、あなたはリタイヤに近いでしょう。これから攻撃も一度か二度しか出来ないはずです。理由は失血。ーーあなたの鎧は堅牢。あなたの攻撃力は強大。けれど、倒し方は探せばいくらでもあります。あなたを物理的に倒せなくても……」
「ぷっ、く…………あっはははははっ!!」
「……何がおかしいのですか?」
私が声を出して笑ったことは限り無く少ない……無いと言ってもいいくらいに。そんな私が声を出して笑ったことに祭も驚いていた。
「確かに普通なら私は医療ルームに転移されてしまう程血を失っている……だけど、私が……二天龍や神がそんなことを想定していないと思った?」
「なんですって?」
このゲームの結末は知っていた…だけどあくまで結末だけで中身は教えて貰わなかった…けど、冥界にくる前からこの戦いに向けて千はシュミレーションしてきた……それの対策も…それには匙対策が多かった、匙の神器での力の吸い取り、血の吸い取りなどいくつもの想定が出来てすべてに三つは対抗策を作っておいた。
「私の対抗策の一つ……取られたらその分作ればいい!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!Explosion!!』
ドクン!ドクン!
私は一気に倍加した力を身体強化に使った……血も活性化されることを現赤龍帝のイッセーに聞いたから間違いなくこれが使える。
「さあ?お返しの人間だよ?」
続く
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