episode6 ーToon Worldー
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ス』の効果発動!私はブラック・デーモン・ドラゴンを選択して、吸収シマース!ダークアイズ・イリュージョン!」
サクリファイスの魔眼に睨まれたレンカのドラゴンは無抵抗のまま、サクリファイスに捕食される。
「『サクリファイス』は吸収したモンスターの攻撃力分、自身の攻撃力をアップさせまーす。よって、攻撃力は3200!」
体積が2倍ほどに膨れ上がった肉塊が見据えるのは、レンカを守らんとペガサスを睨みつける黒いドラゴン。
「バトルでーす!『サクリファイス』でレッドアイズを攻撃!」
「くっ……!」
レッドアイズはその体を触手に貫かれてしまう。そして、レンカにダメージが与えられ、ついにライフは残りたった100のみとなる。
「……この勝負、勝ちは渡しません!」
「ワッツ??」
正しく絶体絶命である状況。だが、レンカも、そしてレッドアイズも諦めてはおらず、決死の抵抗を見せる。
「リバースカード、オープン!『レッドアイズ・バーン!
互いのプレイヤーは破壊された『レッドアイズ』の攻撃力分だけダメージを受ける!」
「なっ!?」
廊下の一角に爆音が響き渡った。
◆◇◆
デュエルの後ペガサスは去り、二人はいつもの控え室で寛いでいた。
「……負けちゃいましたね」
「む、負けてないです」
楓の言葉にレンカはつんと拗ねた態度を取る
レンカ曰く、「引き分けだから、負けじゃない」との事。
けど、レンカが若干落ち込んでいるのは誰が見ても明らかである。
「悔しかったですか……?」
唐突に楓が尋ねると、レンカはこくりと小さく頷く。
「じゃあ、もっと強くなりたいですか?」
やはり、こくりと頷く。
その反応を確かめた楓はバックから一冊のパンフレットらしきものをレンカに渡す。
「……『デュエル・アカデミア』?」
「はい。要するにデュエリスト養成学校です。今よりもっと良い環境を整えてあげられる、とお約束します。
まぁ、こればっかりはレンカさん一人の一存で決められる事はないですが……。」
「私はもっと……強くなりたい、です。」
弱々しく、然れどもハッキリと口にする。
「それにペガサスさんからもカード貰っちゃいましたしね。」
「……はい。絶対に使いこなしてみせます!」
ペガサスから渡された新たなカードを、新たなドラゴンを見つめながらそう決心する。
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