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妖精の義兄妹の絆
大好きな友達のために
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ね。」
「エクスタリアではその考え方は間違ってるのよね。」
シャルルは街で見たネコたちを思い出していた。みんな人間を自分たちより下に見ている。
自分たちの方が上だと言わんばかりに年寄りから子供までそれを感じ取れた。
「そんな事ないわ、素敵な事よ。友達にエクシードも人間も関係ない。
だって見た目が違くても“大好き”っていう心の形は同じなの。」
「心の形…?」
「そう…。大好きの心の形はみんな一緒。」
シャルルはそれを聞いてナディが言っていた事を思い出す。
「私の心は…私じゃない誰かによって操られている。今、話してる言葉さえ私のものかどうか…。」
「「シャルルの心だよ/です!!!」」
「オイラたちがみんなを助けたいって心はオイラたちのものだ!!!」
「私たちは誰でもない自分の意志でここまで来たんです!!!」
二人はシャルルを元気づけようと必死に慰める。
「今はちょっとまよってるみたいだけど、きっと大丈夫よ。
こんな素敵なナイト様が近くにいるじゃない。
あなたは自分の心を見つけられる。ううん、本当はもう持ってるの。
あとは気づけばいいだけなのよ。“大好き”に気持ちを信じて。」
その言葉を聞き、シャルルは少しだけ笑って見せた。
「やっと笑いましたね。」
「え?」
エマがシャルルの横に座りそう言った。
「普段もあんまり笑いませんけどエドラスに来てから一回も笑ってませんよ。」
「そう…かもね。久しぶりに笑ったかも。」
「やっぱり美人なんですから笑ってないと。ねっ、ハッピー?」
「ナイト様…ナイト様…。オイラがナイト様…。」
ハッピーは顔を赤くして何かブツブツ言っている。
「それにしても、おばさん変わってるのね。」
「そうかしら?」
「だって…エクシードはみんな、自分たちを“天使”か何かのように思ってる。
人間は劣等種だって言ってた。」
そう話すとおばさんネコは少しだけ悲しい顔をした。
「昔はね…そういう考えだった。でも、子供を女王様にとられてね。」
「「!!」」
「ドラゴンスレイヤー抹殺計画とかて100人もの子供…卵が集められた。
そして、自分の子供の顔も見れないままアースランドに送られてしまったの。」
「…。」
正直三人は困惑していた。アースランドに被害を加えているだけでなく、
エクタリアにも不幸な事が起きていたなんて想像もしていなかった。
「その計画に反対したせいで私たちは王国を追い出された。
その頃からね…。私たちは神でも天使でもない…。私たちはただの“親”なんだって気づいたの。
そしたら人間とかエクシードだとかどうでもよくなってきたわ。
ウチの人も口は悪いけど私と同じ考えなのよ。」
「かーーっ!!!!くだらねぇ事話してんじゃねーよ。おめぇらもいつまでいやがる!!!」
「アナタ
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