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転生とらぶる
マブラヴ
1021話
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るが、害はないから心配する必要はない」

 俺の言葉を聞き、6人全員がそれぞれ頷く。
 真壁や如月といった護衛の2人は若干緊張しているようだが、これはしょうがない。見も知らぬ場所へと転移するのだから、護衛役としてはどうしても不安になるのだろう。
 いっそこの2人だけを先にホワイトスターに送ってもいいんだが、そうすると二度手間となる。いや、別に二度手間になるならなったでいいんだけど。
 そんな風に考えている間にも、量産型Wがゲートを起動して光の繭が俺達を包み込んでいく。

「これが……転移フィールド? 映像では幾度か見たけど、実際に自分で体験するとなると大分違うわね」

 周囲の者達が初めての体験に緊張しているというのに、夕呼のみは興味深そうに自分を……そして俺達全員を包み込んでいる転移フィールドを見回している。
 好奇心が高いというか、何というか……

「転移」

 量産型Wの声が響くと同時に光の繭が消え失せ……次の瞬間には俺達の姿はホワイトスターの転移区画にあった。

「……え?」

 一瞬、何が起こったのか分からないとでも言いたげに呟いたのは、如月。
 周囲の様子が一瞬にして変わった事に気が付いたのだろう。慌てて護衛の本分を果たすべく恭子を背後へと庇う。
 そんな主従の横では、こちらもまた真壁が何かあったらすぐに動けるように崇継の横に立っていた。
 護衛であってもそれぞれのスタンスが違うからこその対応の違いか。
 そんな2組の主従とは裏腹に、夕呼は興味深げに周囲を見回していた。
 霞は何故か俺に隠れるようにして耳をピコピコと上下しながら周囲を見回している。
 行動だけで考えれば全く同じなのだが、霞の場合はその大人しい性格から獲物に見つからないようにしているウサギのようにしか見えない。ウサギの耳もついているしな。

「別に危ないものはない。ここはホワイトスターの転移区画だ。ほら、取りあえずは俺の家に行くぞ。折角ホワイトスターまで来たんだ。俺の影のゲートを使って転移するより、周囲を眺めて観光しながら移動した方がいいだろ」

 量産型Wが持ってきバス型のエアカーを見ながら呟く。

「まぁ、観光って言っても窓から外を見るだけだけどな。本格的な観光がしたいって奴は後で言ってくれ。一応人気の観光スポットとかはあるから」

 どこか他の世界から転移してきたのだろう。俺達から少し離れた場所に数人の人間が転移してくるのを見ていた崇継が、興味深そうに口を開く。

「ホワイトスターというのは、次元の狭間にあるコロニーのようなものだったね? そんな場所でどんな観光が出来るのか、聞いてもいいかな?」

 からかうようなというよりは、純粋に疑問に思っての質問。
 その言葉に、俺は軽く肩を竦めて口を開く。
 
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