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自殺止者

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in放課後の屋上


貴 「呼んでる、死が俺を呼んでる」

サァァァア←風

コツッ

鳴海は屋上から足を踏み出した。

? 「何してるんだい!?」

パシッ

貴 「!?」

ドサッ

誰かが鳴海の腕を引っ張って引き戻した。

貴 「たっ」

? 「何してるんだ!」

鳴海を引き戻した人物は…

貴 「アンタには関係無いでしょ、ほっといてよ、不二」

不二周助だった。

不 「ほっとけないよ」

貴 「離せ」

鳴海の腕を掴んでる手を振り払おうとした。

貴 「離せよ、っっ!」

不 「血が!、保健室にっ!」

鳴海の左腕からは血が流れていた。

貴 「離してっ!!」

パシッ

不 「ごめん」

貴 「もう、関わらないで」

そう言うと鳴海は屋上から走り去った。

不 「鳴海ちゃん…」

貴 「(苦しいっ、切りたいっ…何でバレてっ!、不二はテニス部のはず)」

(名前)は近くの女子トイレに入った。

バタンッ

貴 「ハァ…ハァ、ハァ…」

カチカチカチッ

シュッ ザクッ

貴 「ハァ…ハァ…やべっ大量に出て来た」

(名前)はトイレットペーパーで血を拭いたが未だにポタポタと床に落ちた。

貴 「どうしよう…トイレットペーパーを…!」

(名前)はトイレットペーパーをぐるぐる巻きにしてトイレを出た。

不 「鳴海ちゃん!」

貴 「何で居るの」

鳴海は平常心を保った。

そんな内にもトイレットペーパーには血が染みてった。

不 「さっきはごめんね、でも僕…」

貴 「っ!(俺無関係な人を傷付けてっ…っ!!…ヤバい血が…)」

ボタッ

血はトイレットペーパー全体に染み付いてとうとう床に落ちた。

貴 「お願い、助けて…血が、止まらない、の…」

鳴海の目からは涙が溢れていた。

不 「!?保健室に行こう!」

不二は鳴海の右腕を掴み保健室に走った。


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