番外編 リリカルなのは If その2
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るため、ティアナも見学中。
「行くよ!」
「ちょ!まっ…」
静止の言葉は間に合わず、すでに距離を詰めてきた母さんが一閃。
振り出された竹刀の一撃を手に持った竹刀で受け止める。
バシンッと小気味いい音が道場に響く。
一刀を受け止めても直ぐにもう一方を打ち出してくる。
それを俺は受け止めた竹刀を流しつつ回避する動きのままに今度は此方からと一閃。
しかしそれはかすることも無く回避される。
其れからは三戟、防御するか回避してからようやく此方も一回攻勢に出ることが暫く続いた。
しかし、手数が圧倒的に足りていない上にこの十年研鑽を続けてきた母さんの剣筋は竹刀であっても速くて重い。
だんだん一刀では捌き切れなくなってくる。
一瞬距離を取った母さんが二刀を油断無く構えると、此方をひと睨み。
「御神流 虎乱」
今までとは比べ物にならない速さで繰り出される連撃。
迫り来る連撃。
一撃目だけを竹刀で受けて弾いた勢いを利用して大きくバックステップで二撃目をかわす。
三撃目も相手の竹刀を弾いて防御。
そこで追撃が止まる。
「コレも防ぐのね」
一人呟く母さん。
母さんは何か考えたそぶりを見せた後、
「あーちゃんよね?」
そう俺に問いかけた。
問われた俺は動揺を何とか表情に出すことなく答える。
「誰ですか?」
「そう、とぼけるのね。…いいわ、ならば『錬』」
母さんはもう一度距離を取ると一気にオーラを開放する。
ちょっ!『念』!?
噴出したオーラが体の周りを覆い、両手の竹刀を包み込む。
幸い『周』のみだが今の状態で竹刀で受けても確実に竹刀が折れる。さらに言えば肩や手首なのど間接部分が逝く!
と言うか念で強化された攻撃を生身で受けるのは自殺行為!
念で強化された母さんの攻撃は素の身体能力じゃかわし切れない。
神速を発動して避ける?
どうにも脳内リミッターを外すと写輪眼が発動するから却下。
魔力で身体強化?
駄目だ。今までそちらの方面は全て念で修行してきたので不可能。
と言うか何で母さんはこんな所で念による攻撃を?
と、考えて、答えは先ほど出ていた。
気づいてくれた。
俺がどんな姿になっても。
ならば…
side ティアナ
紫さんに二刀流の戦い方を見せてあげるとの事であたしは今、紫さんとアオの試合を見学している。
魔法に一切頼らない、純粋な剣技。
シグナム副隊長の荒々しい其れとは違う一種の芸術のようなその動きにあたしは圧倒された。
しかしそれを捌いているアオも凄い。
10歳ほどの女の子が大の大人の剣をある時は受け
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