番外編 リリカルなのは If その2
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らない雰囲気を纏う母さん。
「それでそっちの君たちは?」
「アオ…」
「…ソラ」
俺たちはそうとだけ答える。
「アオちゃんと…ソラちゃんね…」
俺たちの名前に少し表情が崩れる。
十年ほど前に失踪した俺たちの事を思い出してしまったのだろうか?
今すぐに打ち明けたい。
けれど今はそんなことは出来ない。
「まずは着替えて軽く準備運動からかな」
母さんのその言葉で訓練が開始された。
町内をランニングで走ること30分。
帰ってくると道場に上がりストレッチ。
「それじゃ竹刀をもって。軽く素振りからはじめようか」
渡された竹刀を見る。子供用なのか、それとも御神流の小太刀に倣っているのか少し短めの竹刀が渡される。
簡単に素振りの仕方を教えられて俺たちは素振りを開始する。
「それで?この子達の戦闘スタイルは?」
「ティアナは両手でダガーを扱うことになると思うから二刀の扱いを基本から教えていただけますか?」
「了解。後の子達は?」
「あー、…この子達は自己流だけどそれなりに使えているので、それを最適化するのを手伝ってください」
「分かったわ」
しばらく素振りをした後に止めの合図で集合する。
「さて、本当はもっと時間があれば良いのだけれど。今回の滞在期間は二週間くらいだっけ?」
「そうですね。仕事もありますし、二週間が限度です」
「そっか、じゃあ型とか歩法とかは本当に基本しか教えられないわね。しかたない、それじゃ本当に最低限自分の武器で自身が傷つかないようになるのが精一杯よ?」
「そうですね、まあ今回はそれが出来れば上等と言うことで」
母さんとなのはさんで打ち合わせ。
まあ、二週間で剣術をマスターなぞ最初から出来るわけが無い。
その後簡単な型や歩方をティアナに教えている。
俺たちもついでにと一緒になって訓練している。
しかしこの訓練、すごく懐かしい。
御神流の訓練を始めたころに母さんと一緒に良くやっていた。
もはや魂が最善の動きを覚えている。
暫く基本の動きの練習をしていると母さんから声が掛けられた。
「アオちゃん、ちょっとこっちに来て」
…
…
…
さて、なぜ今このような状況に居るのか…
俺は今竹刀を持った母さんと対峙している。
母さんは二本の竹刀を構えてすでに臨戦態勢。
俺は竹刀を一本で構えて対峙する。
行き成り申し込まれた模擬戦。
なのはが自己流だが完成していると話した俺たちの実力が知りたいと言い、強制的に始まろうとしている。
ソラとなのはは見学。
趣旨のひとつに二刀の扱い方の見本と言う部分もあ
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