一方的な戦闘
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すればたかがしれてるがな。……自分の価値を過大評価し、それを相手に押し付ける。その愚かさを悔やみながら贖罪しろ」
俺は剣についた血を剣を振ることで払うと、納刀して踵を返す。その後ろには物言わぬ骸が一つあった。
「リン!」
踵を返した瞬間、ユウキが抱き着いてきた。いや、これは正確じゃない。飛びついてきた。
どうにか受け止めると、ユウキはそのまま俺の腕の中から俺を見上げてくる。
「……どうした?」
「……リンの雰囲気が怖かったから……。ボク、リンがどこかに行っちゃうような気がして……」
心配そうにこちらを見上げるユウキの頭を軽く撫でると、地面に降ろす。
「どこにも行かないさ。こんな俺を好きでいてくれる人を守りたいからな。支えてくれる限り、俺は大丈夫だ」
「……釣った魚に餌をやるのを忘れないんだね、リンは」
頬を赤くしながらも恨めしげにこちらを見てくるユウキはかなり可愛かった。
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