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ドリトル先生と森の狼達
第三幕その五
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「変なこと聞いて悪かったね」
「いいよ、じゃあ僕達のことはね」
「もっとお話してくれるかな」
「そうさせてもらうよ」
 猪もこう答えてでした、狐と一緒にです。
 自分達とこの辺りの仲間のことも先生にお話しました、先生は二匹とお話を終えてでした。
 そのうえで、です。二匹に穏やかな声で答えました。
「有り難う、よくわかったよ」
「うん、満足してくれたのならね」
「僕達も嬉しいよ」
「この辺りの生態系は思ったよりいいね」
 先生は満足しているお顔で述べました。
「本当に何よりだよ」
「もっと悪いと思っていたんですね」
「環境破壊の問題は何処でもあるからね」
 先生はトミーにこのことは暗いお顔でお話しました。
「だからね」
「それで、ですね」
「うん、僕も気にしていたんだ」
 そうだったというのです。
「鹿の害も気になっていたし」
「この辺りの野生の鹿ですね」
「大台ケ原の鹿が増え過ぎてね」
「木の皮まで食べて」
「木が傷んで枯れたりして大変だったっていうからね」
 だからだというのです。
「それでどうなのかって思ってたけれど」
「うん、それでもね」
「この辺りは大丈夫ですね」
「とりあえず今僕が調べただけではね」
 先生はそのことを喜んでいるお顔でトミーに答えました。
「本当に何よりだよ」
「じゃあ鹿の皆にも聞きますね」
「是非共ね」
「ああ、鹿さん達ならね」
「もっと奥にいるよ」
 狐と猪が先生達に答えました。
「ちゃんとね」
「いるからね」
「結構な数がいるけれど」
「それでもね」
「多過ぎるまではね」
「いないよ」
「適度な数というんだね」
 先生は二匹のお話を聞いて述べました。
「ならいいよ」
「うん、じゃあね」
「鹿さん達ともだね」
「お話するんだね」
「そうするんだね」
「そうだよ、そのつもりだよ」
 まさにとです、先生も答えてでした。
 狐、それに猪と今は別れました、それからでした。
 皆で一緒にでした、森の奥に進みました。そうして鹿達のいる場所に向かいましたがその途中でなのでした。
 ジップがです、お鼻をくんくんとさせて先生に言いました。
「少し先に鹿さん達の匂いがするよ」
「そうなんだね」
「それとね」
「他の生きものの匂いもだね」
「うん、したよ。鼬のね」
「ああ、鼬君のだね」
「匂いがしたよ」
 そうだったというのです。
「すぐそこにね」
「それじゃあ鼬君のお話も聞こうかな」
「それじゃあね」
 こうしてです、先生は今度は鼬の言葉で声をかけました。
「少しいいかな」
「あっ、狐さん達が話していた」
「ドリトル先生かな」
「そうみたいだね、スーツだしね」
「他の人達もいて」
「動物の人達もね」
 い
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