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少年は魔人になるようです
第102話 二人は最後の日常を過ごすようです
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督から届いてる・・・って、この隠れ家に?もう隠れ家の意味無いな・・・と思いつつ、

罠が無いかチェックしてから封筒を開けて再生する。


『やぁ、こんにちはネギ・スプリングフィールド君。先程は失礼しました。残念ながら交渉は

決裂してしまいましたが……君は私に会いたい筈です。違いますか?少なくとも君個人は。』

「…………この人、本当にナルシストホモなんじゃないかと思えて来たんだけど。」


色々意味深な発言が多いクルト提督。そんな事は無い・・・と言いたかったのだけれど、

続く言葉でそれも言えなくなった。


『……いえ、本心を言いましょう。私は君ともう一度話がしたい。我々の未来の為に。』

「あのー、これってつまりクルト提督×ネギk「ちょっとあの人殺してきますー。」のどかぁ!?

待って!冗談だから!」

「皆さんちょっと静かにしててください!」


腐った思考を開始したハルナさんとそれに反応したのどかさんを皮切りに騒ぎ始めた皆を諌め、

一時停止していた手紙を再生する。・・・まったく、そう言うのはノワールさんだけでいいよ。


『そこで今宵総督府で開かれる舞踏会に君を招待しましょう。これは名誉な事ですよ。

勿論、君のお仲間のお嬢さん方もご招待します。アジャスト機能付きドレスも送っていますので、

どうぞお好きな物をお召しになってお越し下さい。』

「おいおい、マジで言ってるのかこいつは。どう考えたって罠じゃねぇか。」


千雨さんの言う通り、罠だと思う・・・のが普通だ。皆を人質にして僕を操るには容易い状況。

でも、態々そんな事をしなくてもここに攻めて来ればいい。

それに・・・僕と話したいと言う言葉に偽りは無いように思う。


『これでは来る気にならないでしょうね。では特典を付けましょう。

貴方にもお仲間にもこちらからは手を出さないと誓いましょう。難癖の様な事も無論致しません。

更に祭り中の総督権限として恩赦を出し、あなた方の指名手配を正式に取り消しましょう、

これで晴れて自由の身です。我が名と魂に誓いましょう。』

「ふぅーむ、随分美味しい話しではないかね?罠でもこの戦力なら勝てそうなものだが。」

「それ、は……『ふむ、まだご不満かな?ではそうですね。君達が旧都に降り、番兵を倒し元居た

世界へと帰るまで。この一連を現状オスティアに存在する全兵力でサポートいたします。

ご安心を、招待を受けないからと言ってこの戦力を追手になど使いません。』

「「「「うそつけぇ!!」」」」


若干語るに落ちた気がするけれど・・・いや、元々信用出来る人じゃなかったし変わらないか。


『ネギ君……私はほぼ全てを知る人物
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