第102話 二人は最後の日常を過ごすようです
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。溜息を吐きつつ、円滑に話し合いを
する為に龍王の回復し切っていない部分を直し、頭を撫でる。
「これでいいだろ。移動するぞ、ここだと帝国に筒抜けだしな。」
ぺしっ ぺしっ
【ええい、やめぬか。しかし見事……我が法より強力とは。それより、なんなのだ、こやつは。】
ぺしべしぺしべし!
「きゅるるる!」
何故か急に現れ、ミニモードのまま龍王に攻撃を加えるリル。自分以外の龍(と言ってもリルは
蛇と蟲の混合なのだが)が愁磨に撫でられたのが余程気に食わなかったのだろう。
雷の速度で尻尾ビンタを加えているものの、相手が相手。可愛らしい嫉妬の域を出ない。
「全く……ほーらリル、おいでー。」
「くるるぅ………。」
「よーしょしょし!よぉーしょしょしよしよし!」
【………こういうのを人間の間では何というのか。――ああ、やれやれだぜ、か。】
「間違っちゃいないけどなぁ……。」
腕に抱いたリルを余すところなく撫でつつ、今度こそ愁磨はパーティセットを片付け終えた
彼の円卓の下へ向かう。無論龍王と安心して話をする為ではあるが――
「まず飯食おうぜ。腹減った。」
「「さーんせぇーー!」」
「温め直さないといけませんね、これ。どうしましょう。」
「あ、それなら私が。皆さんだと消し炭になってしまうでしょうから。」
【……やれやれ、姦しい事だ。】
家に帰りピクニックの続きをする為だ。そして愁磨側の布陣が磐石になりつつある頃、ネギ達は。
Side out
Side ネギ
ドスッ!
「へぶぅっ!」
「はーい、次小太郎君よ。大人しくしなさい!」
「い、いやぁワイはええわ。ホラ、もう治りかけてるs「せぇりゃあああああああああ!!」
だああああああああああああああああああ!!?」
隠れ家に戻った途端、明日菜さんに"神剣 桜神楽"で後ろからブッスリ刺されて回復させられ、
反動で動けなくなる。同じく狙われた小太郎君も逃げていたようだけれど、数分も経たず
倒れる音とハイタッチする音が聞こえて来た。
「諸行無常……強すぎる力の代償とは、いつの世も変わらないものだね。」
「うぐぐ、なに適当な事言うとんねんあんたは。しっかし見事やな、毎回毎回。
こんだけ全快やと、なんや副作用あれへんか心配なるわ。………ないんやろうなぁ。」
「愁磨さん製だからね……。それで、この後どう動こうか?」
「あー、それなんだけどねネギ君。あの総督からこーんな物が届いてるんだよね。」
「へっ!?」
復活した僕が改めて皆に今後の行動の方針を聞こうとしたら、朝倉さんが封筒を渡して来た。
総
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