第22話
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「負け……ちまったのか俺たち?」
「……」
官軍の勝鬨とは対照的に黄巾達は唖然とする。元々農民である彼等に戦の作法などわからない。
『張角』を討たれはしたが自分達が残っているのだ。そもそも漢王朝に反旗を翻した自分達は死罪を免れない。
それなら、それならいっそ―――
『うわああああああ』
「なっ!? こいつらまだ!!」
黄巾達は自分たちを狂気に委ね、再び攻撃を開始した――ここから先は血で血を洗う殲滅戦、誰もがそう予想したその時だった。
「双方、武器を納めよ!」
『!?』
戦場には相応しくないほどに凜とした声に、官軍、黄巾双方共に動きを止める。
そんな彼等の間に割って入るようにして軍が現れた。
そしてその軍の中央、漆黒と呼べるほど見事な体毛の馬に跨り、流麗な鎧を着こなし美しい金髪の――曹孟徳の姿が其処にあった。
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