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機動6課副部隊長の憂鬱な日々(リメイク版)
第6話
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れたその紙を手に取ると、
慎重な手付きで開き、そこに書かれた文字を眺めた。

「これは・・・」

読み終えたゲオルグは、神妙な顔でカリムとはやての方を代わる代わるに見る。
彼と目があった2人は、同じく神妙な顔で頷いた。

「それぞれの単語が意味するものを正確に把握はできていませんし、
 この予言全体が意味することを正確に推定することも難しいでしょう。
 ただ・・・」

「想定される最悪のケースは、管理局による次元世界管理体制の崩壊、ですか?」

絞り出すように言ったゲオルグに向かって2人はゆっくりと頷く。

「そう。 そやから私はその最悪のケースを想定して動くことに決めた。
 そのための新部隊。 そのための機動6課やねん」

はやては低く押し殺した声でそう言うと、ゲオルグに向かって鋭い目を向けた。
ピリピリした空気が2人の間に流れる。

「だからこそのあの戦力・・・か。 まあ、判らないではないけど、
 なんで本局や地上本部の上層部に報告して対処を求めないんだ?
 言っちゃあなんだが、たかだか1個部隊で対処すべき事態じゃないだろ?」

思案顔で腕組みをしながら、ゲオルグははやてに話しかける。
するとはやてはゲオルグの方をキッと睨みつけた。

「もちろん報告したっちゅうねん。本局はもちろん地上本部にもな。
 そやけど・・・」

「ですが、地上本部の反応は"そんなものにいちいち関わっていられない"という
 ものでしたし、本局のほうはそこまでではないものの、やはり
 局を上げて大々的に対策に乗り出すのは不可能だ、という反応でした。
 そこでせめて私の力で出来るだけのことをしようと思い・・・」

「その結果が、"機動6課"というわけですか・・・」

ゲオルグの問いに、カリムとはやてはゆっくりと頷いた。
2人の仕草を見たゲオルグは再び腕組みをして目を閉じる。

3人ともが黙りこくり、部屋の中は静寂で満たされる。

カリムの後に開いた窓から赤みがかった光が差し込み、
その向こうから届いた小鳥の鳴き声が部屋の中に響く。

「・・・はやてがあれだけの戦力を集めようとしている理由は判りました」

5分ほどの間をおいて顔を上げたゲオルグが、押し殺した口調でカリムと
はやてに向かって話しかける。

「ほんなら、ゲオルグくんも6課に・・・」

「はやて」

ゲオルグの言葉に対して、笑みを浮かべて声を上げたはやての言葉を
厳しい表情のカリムが短く遮った。

「そんな風にゲオルグさんをせかしてはダメよ。
 今抱えている仕事や部署との関係を考えなくてはいけないのだから。
 あなたも組織に所属する人間ならそれくらい判るでしょう?」

カリムが穏やかに諭すと、はやては口
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