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機動6課副部隊長の憂鬱な日々(リメイク版)
第6話
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るようにしたいっていう、私や
 なのはちゃんたちの夢を実現させるためや。 表向きは・・・」

「表向きか・・・」

はやての話を真剣な表情で聴いていたゲオルグは、彼女が最後に小声で付け加えた
言葉を聴いた瞬間に、テーブルに肘をついて考え込むような仕草を見せた。

「うん。 もちろん、より迅速に事件を解決できるように、っていうのは
 私が心から実現したいと思ってることではあるんやけど」

「わかってるよ。 それより、真の目的ってのを早く聴きたいね、俺は」

ゲオルグは何度か小さく頷くと、鋭い目をはやてに向けて低く押し殺した声で
はやてに話しかける。

「うん、そやね・・・」

そのゲオルグの言葉に対して、はやては歯切れの悪い口調で応じ、
それまで無言で2人のやりとりを見ていたカリムに目を向けた。
はやてからの視線に対して、カリムは軽く頷いて応じると
ゲオルグの方に顔を向けた。

「それについては私からお話します。そのためにここまで来て頂いたので」

「なるほど・・・」

はやてのあとを引き継いで話し始めたカリムの言葉に、ゲオルグは頷く。

「はやてが作ろうとしている部隊の本当の目的には、
 私の希少技能が深く関係しているんです」

「希少技能・・・ですか?」

「ええ。私の希少技能はこれから先に起こることを予言する能力なんです」

「・・・予言、ですか?」

「ほんまやで、ゲオルグくん。 
 まあ、私も最初に聞いたときは"ほんまかいな?"って思ったけど」

僅かに首を傾げて小さく声を上げたゲオルグの様子を見ていたはやては、
彼が何を考えているかを見透かしたように話しかける。

「別に騎士カリムのことを疑っているつもりはないんですが、
 予言と言われるとなかなか・・・」

ゲオルグは、意地悪げな笑みを浮かべるはやての方を一瞥すると
頭を掻きながら弱り顔でカリムに話しかける。

「大丈夫ですよ。 にわかには信じがたいというお気持ちは判りますし、
 同じような反応に何度も遭遇してますから。
 それに、予言といっても古代ベルカ語の詩文形式ですから解釈も難しいですし、
 精度としてはせいぜいよく当たる占い程度のものなんですよ」

カリムはゲオルグを安心させるように笑みを浮かべる。
そして再び真剣な表情へと戻り話を続ける。

「そしてここ数年の予言の内容が、はやてが部隊を設立しようとしている
 理由になっている、というわけです」

「なるほど。 で、その予言というのは・・・」

「こちらです」

納得顔で頷くゲオルグの問いかけに対して、カリムは一枚の紙を
テーブルの中央に置いた。

「失礼します」

ゲオルグは手を伸ばして2つ折りにさ
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