九校戦編〈下〉
九校戦七日目(5)×赤白龍神皇帝の正体と新人戦優勝の為に四種目出場決定
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肉体的な攻撃を禁止した魔法競技である。魔法のみの戦闘力でも、確かにズバ抜けている事については俺の事を知っている烈ら立会人だ。もし俺がエンジニアだけだったら、代役を立てるのなら一競技にしか出場していない選手が何人か残っているはず。
「ま、私がエンジニアで二科生との事であれば、一科生のプライドをズタズタにさせてしまうのもありますが、それは考慮に入れなくとも代わりの選手がいるならスタッフから代役を選ぶのは非常識と言いたいくらいです」
二科生のスタッフが代役として選ばれるなら、後々精神的なしこりを残すんだと真由美ら先輩方が思っているに違いない。新人戦は新入生の育成という性格が強いため、今年優勝出来たとしても来年・再来年の本戦に悪影響があるようでは、ある意味本末転倒な事だからだ。
メイン競技の新人戦に名無しとして出場をした俺は三種目優勝を果たしてみせた。代役にスタッフで、二科生から選ばれるとなれば他選手だけでなく、一年生一科生全体のプライドを切り裂く事になる。真由美達からの反論は無いが、後ろにいた烈達の出番となったので俺と真由美らの間に入った。
「ここまで聞いていた我々蒼い翼と烈様と話合った結果、蒼い翼特別推薦枠を持つ織斑一真様が四種目に出る事について賛成します」
「私ももちろん賛成であり、織斑少将『風間少佐』おっと申し訳ない、一真さんが四種目に出ようと大丈夫かと思われます」
「そうだな。俺は一高の二科生ではあるが、その前に蒼い翼やCBと繋がりを持つ者だ。蒼い翼特別推薦枠というのは、こういう時に使用するのが一番だと思って零社長は俺を指名してくれた。七草会長、四種目であるモノリス・コードに出場する事を願います。リーダーの決断に逆らうとか決断に問題とかは無いに等しい、それに俺の事を理解している七草会長からの頼みなら聞かない訳がありません」
二人が背中を押した事で、俺が出場するかどうかではあった。出場する事が決定したので、真由美も摩利も安堵な笑みを浮かべてから会頭は無言で頷いてから席に座った。
「それで?俺以外のメンバーは誰なんです」
上級生を前にしても砕けた口調になったとしても、会長達はいつも通りな会話をしていた。すると会頭から俺自身で決めろと言われたので、後ろにいた青木と林は大会委員会の無能共に報告するために報告書を作成しようとしていた。
「その口調からして、残りの二人を一真様に決めろと言う事ですかな?十文字家次期当主殿」
「そう受け取って結構です。九島閣下」
四月のブランシュ日本支部に突入しようとした時もだったが、下級生である俺であっても正体を知っている会頭だから決定権を委ねたという事になる。責任を押し付けようとしても、これは主催者も立会人も了承しているのであるからか。
「選ぶだけなら時間を
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