紋章を刻まぬ男
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ったの?前はそれで寝込んじゃったって聞いたけど・・・」
というかラクサスさん、魔力なしであの攻撃受けたってことですか!?そんなことしたら・・・
「なんで?俺に・・・俺はラクサスより弱ぇ・・・」
倒れているラクサスさんを見ながらナツさんが問う。
「強ぇか弱ぇかじゃねぇだろ・・・キズつけられたのは誰だ?ギルドの紋章を刻んだ奴がやらねぇでどうする?ギルドの痛みはギルドが返せ・・・100倍でな」
「ああ」
ナツさんは額の汗を拭うと、全身にラクサスさんの雷と自分の炎を見に纏う。
「炎と雷の融合・・・雷炎竜!!」
「100倍返しだ!!」
ナツさんはハデスを見据える。
「いけ・・・お前らならいける・・・」
「お前ら?」
ラクサスさんの呟きに、グレイさんが反応する。
「カミューニから託された想いに・・・きっちり答えろよ・・・」
ラクサスさんにそう言われ、俺は小さくうなずく。俺は目に手を当てると、その瞳は水色へと変化する。
「シリル?」
「なーんだ、お前もそんなのあったのか」
「はい!」
ナツさんの言葉に俺はうなずき、体に風と水を纏っていく。
「その目・・・カミューニの・・・」
ハデスは俺を見て少し動揺しているようだ。
「託されたんだ。お前を倒すために!!」
「あ、それとこれ持ってけ」
俺はカミューニさんに呼び止められ、振り返ると不意に何かを投げ渡される。
「これは?」
「水の滅竜魔法を使えるようにする魔水晶 だ。持ってけ」
「いいの?」
カミューニさんはそれに笑顔で答える。
「元々、その魔水晶はお前にいくはずだった物だ。遠慮することぁねぇよ。ただ・・・」
カミューニさんは少し暗い顔になる。
「いきなりは使えるようにはならねぇだろうし、たぶん自分の意思でドラゴンフォースを扱うのも無理だ」
「じゃあどうするの?」
「お前には、俺を倒したあれがある。その魔水晶を着けてれば、幾分か魔力の消耗を抑えられる」
さっきよりも楽に水天竜モードを使えるってことか!
「わかりました!!ありがとうございます!!」
「行ってこい・・・頼むぞ・・・」
カミューニさんはそのまま疲れたのか眠ってしまったようだ。俺はそれから、急いでキャンプに戻った。
「やりましょう、ナツさん!」
「オオよ!!」
俺とナツさんはそういってハイタッチする、
「「おめぇは絶対ぇ、俺たちが倒してやる!!
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