紋章を刻まぬ男
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「ラクサス・・・」
「ラクサスが来てくれた・・・」
「この人がマスターの・・・」
「すっげぇ久しぶりですね・・・」
「・・・」
俺たちはラクサスを見てそう言う。ルーシィさんたちはラクサスを見て安心しているかのような声だった。
「こやつ、マカロフの血族か」
ハデスはラクサスさんを見てそう言う。
「情けねぇなぁ、揃いも揃ってボロ雑巾みてーな格好しやがって」
「だな」
ラクサスさんの嫌みもナツさんは嬉しそうな笑顔で返す。
「てかシリル、おめぇさっきカミューニから聞いたぞ。俺がせっかく忠告したのに忘れてたらしいじゃねぇか」
「いやーそれほどでもぉ」
「「「「「「誉めてねぇよ!!」」」」」」
俺に全員が突っ込んできた。だって忘れちゃったんだもん・・・
「ラクサス、なんでシリルを知ってるんだ?」
「ちょっと前に知り合ってな」
グレイさんの質問にラクサスさんが答える。実はその時グレイさんもいたんですけどね。
「なぜお前がここに・・・」
「先代の墓参りだよ。これでも元妖精の尻尾だからな」
ラクサスさんの言葉を聞いて、エルザさんは笑みを浮かべる。
「俺はメイビスの墓参りに来たつもりだったのになぁ。こいつは驚いた、二代目さんがおられるとは。
せっかくだから墓を作って、拝んでやるとするか」
ラクサスさんは身体中から放電しながらそう言う。すごい魔力だ。
「ふん、やれやれ。小僧にこんな思い上がった親族がいたとはな」
ハデスもラクサスさんを見据えながら魔力を高める。しかし、ナツさんたちはそんな二人を、いや、ラクサスさんを見て笑っている。
二人がしばらく睨み合う。最初に動いたのは・・・ラクサスさん!
ラクサスさんはハデスの背後に稲妻の如く移動し、顎に蹴りを入れる。
「ふん!!」
そのまま宙に浮かび上がったハデスに拳を入れる。ハデスはそれにより飛ばされていく。
しかし、ラクサスさんは飛ばされたハデスに向かって加速し、再び拳を叩き込む。
「ふっ!!」
ラクサスはもう一発入れようとしたが、それをハデスは軽やかに避ける。
「フム、中々の身のこなし、そしてその魔力。小僧め、ギルダーツ以外にもまだこんな駒をもっておったか」
ハデスはラクサスさんを見据えながらそう言う。
「なるほど・・・確かにカミューニが倒せねぇだけのことはあるみたいだな」
ラクサスさんもハデスを見据える。ラクサスさんってカミューニさんと仲がいいのか?
「そういや昔、じじいが言ってたっけな。強ぇ奴と向かい合う時、相手の強さは関係ない。立ち向かうことの方が大事だってよ。だよなぁ、ナツ」
「ラクサス・・・」
ハデスも確かに強いけど、ラ
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