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魔法科高校の有能な劣等生
一難去って、更に二難?
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ニュアル作業・オート作業は、それぞれメリットとデメリットが有る。
オート作業は完全な機械任せで、スムーズに的確に機械が作業する。
逆にマニュアル作業は完全な手作業。ある程度の機械に頼るが、オート作業に比べれば全然だ。マニュアル作業のメリットは、自分好みに細かく設定する事だ。オート作業だと、限られた範囲のみの設定でマニュアル作業は設定作業に優れる。
まぁ、その分の時間は掛かるが、自分好みに調整できるメリットはデカイ。
その特徴を活かした調整で、達也はCADを隅々まで調整する。
所有者一人一人に適した調整、オート作業に匹敵する程のタイム。
マニュアル作業を侮っていた生徒達の表情は唖然・・・麻花奈も、無月 零の監視を一瞬忘れ掛けていた。
「額田先輩のCAD調整終了。
次の方、どうぞ」
医者の診察の様に、九校戦主力メンバーのCADを調整する。
複雑な調整を何度も、何度も。
流石、魔法科高校の『革命児』それぞれの特性に合わせてチューニングを施す。
得意分野を活かす、苦手な分野を得意にさせる。その応用を重ね合わせCADを達也は調整するのだ。



その『影』は現実を―――世界を―――壊す

証拠に、嘘を重ね―――嘘に真相を重ねる『影』の姿は傲慢で、偽善

『影』は光に生きる闇―――『零』は闇に生きる光

逆の立場―――少年達は互の存在を重ね合わせる事で、生きる価値を得たのだ

三人目の『無月 零』

何度も、救った―――何度も、『影』は闇を照らす光明になった

救われる筈の命を救って、救われない筈の命を救って、彼等は気付くのだ。

『等価交換』

物理の原則・物事の終着点・原典

少年は知った―――『何か』を得る為には、『何か』を犠牲にせねばならない

それ相応の対価を―――その対価に同等の、その対価と同等の、運命に抗った少年の対価

少年は差し出すのだ―――『心』を『命』を

一瞬の刹那を運命に逆らった『零』の為に、犠牲を失った―――喪失する運命を以前の無月家の人間の為に捧げるのだ










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