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BloodTeaHOUSE
発表会
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「だからこの子が心を痛めてないか、どうか見守ってやってくださいね」

先生はそれだけ言うと、発表会の用事をするために控え室から出て行った。
先生が控え室から出て行くと、順番待ちの最後の演奏者も続いて出て行ってしまい、
控え室は飛白と私の2人だけになってしまった。

「君のバイオリンの先生に、とても可愛がられているようだね」
「うん。すごく偉いの先生なのに、とっても良くしてくれるし、いつも優しいの」

こつんと飛白の胸に額を当てる。少し恥ずかしいけど、心地いい。

「演奏、素敵だったよ。特にアリアは、ミューズが降臨したかと思うくらいに」
「‥‥プレゼント、気に入ってくれたんだ‥‥‥」

音楽の女神の降臨なんておこがましいけど、それでも素敵に弾けたのはうれしいし、
アリアの方を飛白が褒めてくれたのも、うれしい。

「最高のプレゼント、だったよ」

顔を上げたときに目に映った飛白の笑顔が、私にとっての最高に素敵なお返しだった。










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