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転生とらぶる
マブラヴ
1020話
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ては困るだろう。それこそ、上の奴等がな」

 図星だったのか、如月は言葉に詰まる。
 表情には出ないが、なかなかに正直な性格をしているよな。

「……そうですか。残念ですが、しょうがないですね。出来ればご一緒したかったのですが」

 恭子の方も、そう言って納得する。
 実際、祝勝会的なやり取りをしている時に俺がいれば色々と面倒臭い出来事になりかねない。
 特にこの重慶基地の人々は日本の軍人であり、シャドウミラーとの付き合いも長いし、この重慶ハイヴを攻略する為のオペレーション・ルシファーにも参加しているのだ。
 そうであれば、当然シャドウミラーがどれ程の力を持っているのかも分かる筈であり、今回の防衛戦に俺がいたにも関わらず協力しなかったと知れば、中には不満を持つ者も多い。
 特に俺の顔はシャドウミラーの代表としてエザリア率いる政治班と同様に広く知られている。
 ここで俺が祝勝会に参加すれば、不満に思った兵士が突っかかってきて……最悪国際問題となる事すらも有り得る。
 それを考えると、やっぱり俺は祝勝会に参加しない方がいいだろう。
 そして、何よりも祝勝会で出る料理はこの世界では天然物と言われているが、その実は缶詰めとかのレトルト料理が中心だ。軍隊だけにネギま世界やSEED世界、ギアス世界、マクロス世界の軍隊食……いわゆるミリ飯の類が出るかもしれないが、その辺に関しては正直微妙と言ってもいい。
 少なくても俺としてはマリューや千鶴が作ってくれた料理を食べたいし、何よりも基本的には朝食と夕食はホワイトスターで全員揃って食事をするというのが暗黙の了解となっている。
 時々超包子の料理になる時もあるのだが。
 ともあれ、出来合のレトルト食品と愛情の籠もった本物の料理。そのどちらが食べたいかと聞かれれば、答えは決まっていた。

「悪いな。……ただ、そうだな。今回の詫びって訳じゃないけど、今度恭子と崇継をホワイトスターに招待するよ」

 俺の口から出たその言葉は、余程に恭子の度肝を抜いたのだろう。いや、その恭子をからかっていた如月ですらも大きく目を見開いている。
 まぁ、無理もないだろう。このマブラヴ世界の住人でホワイトスターに来た者は今まで一人も存在しないのだから。
 マブラヴ世界に俺が来てから一年以上が過ぎているというのに、未だに自分達の危機を救ってくれた国の本国へと行った事がない。それは、色々な意味で不味いだろうと少し前からエザリアからも言われていた。
 勿論、このマブラヴ世界で俺達シャドウミラーが一番友好的な存在と認識しているのはオーストラリアだ。それを思えば、恭子達を招待する前にオーストラリアからも何人か招く必要はあるだろう。

「い、いいのですか? その、勿論私としては嬉しいのですが」
「ああ。ホワイトスタ
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