マブラヴ
1020話
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に向かって突撃する2機のTYPE-82。右の足の数本を恭子の機体が切断すると、それに続くかのように如月の機体もまた左の足を斬り飛ばしていた。
日本の……しかも五摂家や近衛の出身だけあって、重斬刀の扱いに関しては見事と言える。
正直、重斬刀を開発したザフトのパイロットよりも技量は上だろう。まぁ、重斬刀に関しては、という但し書きが付くが。
「そうだな。お前達に分かりやすく言えば、重斬刀の扱いに関してはかなりのものがあると思うぞ」
「そんな……ですが、それは戦術機のOSがシャドウミラーとの接触のおかげで高まったからこそ……」
「何言ってるのよ。確かにアクセルさん達から得た技術もあるけど、実際にそれを使いこなしているのは如月でしょ? あまり謙遜するものじゃないわ」
「……恭子様……」
恭子の言葉に、如月が目を潤ませる。
仕えている相手が自分の技量を認めてくれたのが素直に嬉しいのだろう。
だが、すぐに我に返ったかのようにコホン、と小さく咳をしてから意味ありげに俺の方へと視線を向け、続けて恭子の方に視線を向け、口を開く。
「そう言えば、恭子様も今回の戦いでは随分と張り切っているように見えましたが……それはやはり誰か自分の活躍を、そして格好いいところを見て貰いたい人がいたからなんでしょうか? ……例えば」
再びチラリと俺の方へと視線を向ける如月。
ここまで来れば、恭子にも如月が何を言っているのか分かったのだろう。頬を赤く染めながら叫ぶ。
「如月! 貴方一体何を言っているの!?」
「そうですね。ですが恭子様は崇宰家の次期当主。嫁に行くというのは……」
「候補よ、候補。別にまだ私に正式に決まった訳じゃないわよ。……じゃなくて! 嫁って何なのよ!」
「出来れば婿を貰うのが……」
「む、む、婿!?」
赤く染まっている恭子だったが、如月はそれに気が付きながらも、全く気が付いていない振りをして言葉を続ける。
「それはそうでしょう。恭子様は五摂家の次期当主……候補なのですから、嫁を取る訳にもいかないでしょう?」
「それはそうでしょうけど……でも、だからといってここでそんな話をしなくても」
「あら、誰か他の人に聞かれて困る事でも?」
もう完全にからかわれているな。このままだとちょっと可哀相だし、助け船を出してやるか。
「で、今日は豪華な食事を食べられるって話だったが、お前達はどうするんだ? 俺はそろそろ帰ろうと思ってるんだが」
その言葉に、ピクリと反応したのは恭子……ではなく、如月。
恭子の方を一瞬見ながら口を開く。
「その、もう戻られるのですか? 折角なのですから、アクセル代表も一緒に食べていかれては?」
「今回の戦いに参加していない俺がいても、色々とこの基地の者とし
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