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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第5章 沈黙の休日
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する人を失ったのよ。
だからあれ以来、マックは私のすべてだった。
だけどね、あの子は母と父の仇をとるんだといって同盟軍一般志願兵訓練課程に入ってしまったわ。
そして・・・・・・
ああ、もうどうして・・・・・」
と言ってそのまま泣き出してしまった。
また10分後
准将はマックのもらった勲章を見ながら「でも、あなたのおかげで彼が無駄死にであったわけではないということは分かったわ。
ありがとう。」
その後、私は准将の家を去った。
一人の人が死ぬだけでこんなにも人が悲しむなんて、わかっていたのに本当は分かっていなかった自分に対して怒りを感じた。

そして、このもやもやした雰囲気を振り払うために私は1週間早めに軍務に復帰した。
結局私はただの軍人であり、骨の髄まで軍人なのだから軍務以外に自分を落ち着かせるものがなかったのであった。

そして、私は宇宙歴791年 11月25日 
私の19歳の誕生日に同盟軍統合作戦本部へ出頭を命じられた。
そこにいたのはローゼンリッター連隊副連隊長 ワルター・フォン・シェーンコップ中佐がいた。
周囲には、ライナー・ブルームハルト中尉、デアデェッケン大尉、カスパー・リンツ大尉(全員、戦闘後1階級昇進)がいた。
「来たな、春キャベツ君」
と、いつものダンディーな中佐が歩み寄ってきた。
私は、その場でローゼンリッター連隊 第1大隊 第2中隊 中隊長に任命された。
現在ローゼンリッターは連隊規模まで戦力を回復し、現在第4艦隊の機動特殊白兵戦連隊として再出発を図っている。
私は中隊を訓練しながら早くこの真の最強「薔薇の騎士」として戦いたいと思った。
しかし、その期待は来年の宇宙歴792年 1月の「アルレスハイム星域会戦」でかなってしまうのだが…

こうして、私の宇宙歴791年は幕を閉じた。 
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