伏魔の時間(2016/05/16 一部修正)
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それよりも問題は、相手が戦LV300超えの炎系暴風族だった場合だ。ぶっちゃけ、その速度は本気の縮地を使った俺とほぼ同速。戦LV150超えでも、3歩手前の縮地を使った俺とほぼ同速で脅威と言える。
その上、相手は試作型疑似玉璽持ちが最低でも4人。A・Tを使った訓練内容は防衛相にも報告が行ってただろうし、その情報を元に相手側もA・Tを使った訓練は行っていただろう。
烏間先生の現時点での戦LVは150。その戦LVを超えることはないとしても、元々が暗殺・戦闘のプロが訓練したと考えれば、相手側の平均戦LVは最低でも100超えと見積もった方がいい。
流石に試験型玉璽無しで試作型疑似玉璽持ちの総合戦LV400が相手となると、無傷で帰って来られる自信はない。
「イッキ君。君はE組で最強の戦力だ。並の軍人や殺し屋が相手でも生きて帰って来られるだけの実力が十二分にある。ですが、それは生きて帰って来られるというだけで、無傷という訳ではありません。
今では神崎さんを始め、E組には君の身を案じる生徒は大勢いるんです。今回のことの発端が君にあったとしても、君が傷付くことを許容する様な者はこの場に誰1人としていない」
「…………殺センセー。凄くカッコいいこと言ってるけど、その状態じゃ色々と台無しだ」
「にゅやーッ!イッキ君、私は真面目に話してるんです!!茶々を入れないで下さい!!兎に角、モバ律さんに頼んだ下調べも終わった様ですし、元気な人は私の指定した場所に今から移動して下さい。大人しく相手の要求に従うよりいい方法がありますので」
「「「「「「「「「「???」」」」」」」」」」
俺達は殺センセーの言葉に疑問符を浮かべながらも、その指示に従うことにした。そして、烏間先生+αを含む非感染組ほぼ全員でA・Tを使って移動すること数分後。俺達がやって来たのは山頂ホテルへと続く崖がある場所だった。
「あのホテルのコンピュータに侵入して内部図面と警備配置図を手に入れました。この崖を登った先にある通用口には警備が配置されていませんので、侵入が容易です」
「敵の意のままにならない手段はただ1つ。動ける生徒全員でここから侵入し、最上階を奇襲。治療薬を奪い取ることだけです。
こんな崖、A・Tを使えば楽々と登れるでしょう。
君達に与えられた選択肢は2つ。イッキ君を犠牲にして身の安全を確保するか、それとも彼と共に敵陣に乗り込み全てを手にするか。どうするかは君達と指揮官の烏間先生次第です」
殺センセーがそう言い切るや否や、17人の生徒の中から1人が躊躇なくA・Tを使っ
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