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ウイングマン スキャンプラス編
■4話 侵入
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てぶっ倒れた原因がわかった。
当然、桃子にも衝撃的な光景だった。
「え〜っ!?」
人気アイドルの全裸は桃子も腰を抜かした。



2.
「なんだ騒がしい!」
開いた自動ドアは丁度ヴィムの背後だった。
ヴィムはデータ収集に集中していてドアが開いたことは気づかなかった
スキャンプラスも美紅のスキャンに夢中だった。
しかし、さすがに健太と桃子の驚きの声には気がついた。
振り返ると鼻血を出してぶっ倒れている健太と、驚きのあまりただただ立ち尽くしている桃子の姿がそこにあった。
迂闊にも2人の侵入を許してしまったヴィムも、状況をよくつかみきれていない。
「お前たちは……」
ヴィムの声で桃子は我に返った。
自分たちはくるみを助けるためにここに入ってきたのだった。
くるみを助けなければいけない。
相手はヴィムとプラス怪人だけだ。
今は気絶してるけど、ウイングマンも一緒なのだから十分勝算はあった。
しかし、桃子の視界には美紅の姿は見えていなかった。
スキャンプラスがポッドを覆っていて、見えてはいないのだ。
「くるみちゃんは私が助けるわっ!」
桃子はヴィムに狙いを定め、ディメンションビームを放った。
「スキャンプラスっ!!」
ヴィムが叫ぶと、スキャンプラスがヴィムの前に出て盾となった。
ポッドに張り付いていたスキャンプラスが移動することで、その中身が桃子の視界に入った。
「美紅ちゃん!?」
裸にされた仲間の姿に絶句してしまった。

桃子のディメンションビームはスキャンプラスは背中に命中をした。
「うぎゃああああっ!」
ディメンションビームが背中に当たって悶えていた。
ヴィムは慌ててデータをバックアップを始めていた。
もちろん、常にバックアップは行っているが、それでも最新データは保存しきれていないものもあった。
せっかくの作戦で手に入れた貴重な情報なのだ。
まだ美紅の情報は完全ではないが、今のものでも十分な成果だ。
非戦闘タイプのプラス怪人では、この場を守り切れる可能性は作業を切り上げ、必死にその作業を行っていたので、桃子に対応することができなかった。
だからこそ、ヴィムには珍しくスキャンプラスを褒めた。
「よくやった! 今、データをコピーしている。それまでなんとか食い止めてくれ!」
まさかヴィムに褒められるなんて想像していなかったスキャンプラスは急にテンションが高くなった。
「オッケーオッケー! 任せてくださいよ〜っ!」
そして、ヴィムは桃子の方を見た。
その後ろには気絶をしているが健太の姿も見えた。
「ウイングマンも一緒か……」

ヴィムはマグネットプラスの一件からウイングマンと今、戦うべきではないと判断した。
この場は退散するに限る。
「後は任せた」
ヴィムはそう言い残すと今
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