問題児編 第1章 手紙に誘われ
三度航海者はカケラを渡る
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、俺はカケラの海への道を開いた
「すご.....。記憶で見るのとじゃ全然違う...」
目を開いてみると、ティアナが目を輝かせて海に浮かぶ星々を眺めていた。黒の中に浮かんでいるカケラの数々は星の如く光を放ち、自己の存在を主張している
ティアナが感動しているのでもう少しここにいてもいいかと思ったが、長居はあまりいい影響を及ばさないので特定作業に入る。右手に持ったままの手紙に目を向ければ薄っすらと糸のようなものが見える
目で先を辿ってみると、奇妙なことになっていた
このことを言葉で説明するには、カケラの海がどのような構成になっているかを語る必要がある。俺たちはカケラと呼んでいる物は、平行世界、世界線、別宇宙などと呼ばれている物と考えてくれて構わない
そうだな、ここでは分かりやすいように平行世界という考え方を使って説明しよう
とりあえず一つのカケラーーすなわち世界に着目しよう。世界というものは一つ一つの行動で中身が変わる。ものによっては全く別の未来が待っていることだってある。例えば、ある人間が自動販売機の前に立ってアク◯リを買うかポ◯リを買うかで迷う。結果前者を買うか後者を買うかで分岐が生じる。すなわち、世界が変わらんだ。このように、少しの違いしかないような世界は隣り合わせのように平行して存在していると考えるのが平行世界論
ん?その分岐は全て運命によって決まっているのではないかって?
俺逹運命の魔術師が体現したように、運命は変えられる。可能性が0でない限り分岐ごとに世界が生じるってわけだ
ではこのような世界達はカケラの海ではどう見えるかと言うとだ。俺たちから見ると点。近づいて見れば太陽系みたいな感じかな。惑星の違いはまあ割りかし重要な分岐ごと。衛星や、惑星の近くにある星々は惑星に対してほぼ変わりがない世界といったところか。所で俺はさっき少しの違いと言ったが、例えば世界規模の戦争一つが起きるか起きないかも少しの違いに入る。勿論、少しは少しでも重要な分岐だから先程の太陽系のイメージでいくと、戦争が起きなかった世界が地球、起きた世界が火星って感じでミクロの視点で見れば離れてるっていう感じかな
では、大きな違いとは何か。例えば、なのは達がいる世界と遠坂達がいる世界は大きく違う。異なる点は世界の構造、基盤がそもそも違うんだ。この二つはもっと前、世界が産まれる瞬間に分岐している。そうだな、なのは達がいる世界をA、遠坂達がいる世界をBとしよう。どちらの世界も過半数の存在が幻想、所謂魔法や魔術に関して知らないが一般人でもその幻想に、奇跡に触れることができるというのが共通項。だが、その幻想の種類が違う。片方は全て数理で形どられ、片方は自然によって成り立つ。これは世界の基盤が異なることにより起こる差異
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