第二十話
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ろう?」
そう言うと、皆は頷いてくれたのでそれぞれ写真を撮っていく。
「はい、ありがとうございます。許可証の方ですが、出来上がるまで出歩くのは無理ですがそこまで時間は取らせませんので。それでは、私はこれで」
そう言ってルドガーさんが車両を出て行く。
『まもなくシトリー本邸前、シトリー本邸前。皆様、ご乗車ありがとうございました』
ルドガーさんが出て行くと同時にそんな案内アナウンスが流れる。
そろそろか。
冥界に着いたので、それぞれ荷物を纏めて列車を降りる。
「では、付いてきてください」
俺たちは右も左もわかんないので会長に従って駅を出る。
と、駅を出た所で
『ソーナ様、お帰りなさいませ!』
多くのメイド、そして執事。全員がお辞儀をしている。
そして観察していてわかった。何人かは只者じゃない。
多分俺も無傷では済まない程の実力の持ち主がたくさんいる。
こんなところはどこぞのお嬢様の所のメイドとは違うな。
「うん?どうかしたんですの、イッセー?」
「いや、何でもない」
そう、どこぞのお嬢様とはリンスレットの事だ。
リンスレットの家であるローレンフロスト家でのメイドの採用基準は可愛いかどうか、だからな。
「出迎えご苦労様です。お嬢様、馬車へお乗りを」
「はい、ルドガー。皆さん、それぞれ馬車へお乗りになってください。どれに乗ればいいかはメイド達に聞けばわかりますから」
そう言って匙達はそれぞれ馬車へ乗る。
しかし、俺達の方には誰も来なかった。
「ちょっと、こっちには案内もないの?」
「落ち着けクレア。何か手違いがあるのかもしれん」
「そうね、会長に聞けばわかると思うわ」
クレアが来ない事に苛立ちを募らせ始めたがエリスとフィアナが何とか止めてくれた。
「すいません、言うのが遅れてしまいましたね」
と、ルドガーさんがやってきて、俺達にどの馬車に乗ればいいのかを話してくれる。
そして、その場に移動したのだが
「……あの、ルドガーさん?」
「はい」
「これって……ソーナ会長が入っていった馬車じゃあ……」
「?その通りですが?」
「いや、だめでしょう?俺達は一応客人なんですよ?主人の娘であるソーナ会長と俺達客人を一緒に馬車に乗せるなんて」
「それもそうだな。そこの所はどういう事なんだ?」
俺とルビアはルドガーさんに聞く。
「ええ、まぁ……セラフォルー様からの勅命でして。それにこの人数となると、一つの馬車に乗り切れるかどうか……」
確かに、待機していた馬車は小さく四、五人位しか乗れない。
俺達
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