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もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合
第二槍
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様より


はい、このようなふざけた手紙ですね。
つまるところ、あの死亡フラグだらけの戦いに身を投じろと、そういうわけですな。


俺は叫んだね、ふざけんなよ、と。


まぁ、そんなことで運命は変わらないので、仕方なく工房とかの準備はしておきましょうということでもうこの屋敷に結界張るだけでいいんじゃね?と思い立ったのが昨日のこと。日曜日ということもあって一日がかりでありとあらゆる手を尽くした結果、とんでもない要塞になってしまいましたとさ。

結界の超能力を数多く使用し、自身の制作した魔導具も多数配置。更には金にものを言わせ(お金は神様から)落とし穴やら毒霧なんぞの殺人トラップも仕掛けた。俺は死にたくない。その代わりに誰か死ぬなら俺はそれでいい。

やらなきゃやられる世界だ。なら、手加減はしない。
でもまぁ、相手が殺す気がないというならこちらも殺さない。何も切嗣みたく、マスター全員を殺すわけではない。



と、そこまで考えたところで、ふと思った。
そういや、俺がさんかしたら、誰か不参加になるんじゃねぇの?

いったい誰なのか非常に気になるところなのだが、まぁ、いい。俺がきにするところではない。
ただ、それによって物語に変更が起きると、その後の展開が読みにくくなる。転生者としてのアドバンテージが失われるに等しい。……今更だけど。
しかし、始まる前から相手の真名を知っているというのはそれだけでもかなりおおきいのではないだろうか?
もっとも、ちゃんと原作通りに召喚が行われればの話だけども。


屋敷を要塞化した次の日にはいつも通りに登校し、授業を受ける。休み時間には友人と何気ない会話を楽しみ、食堂で昼食をとり、下校時には部活にいく仲間たちと別れて自宅へ戻る。

前世となんら変わりのないこの日常もいいのだが、もうすぐ俺は聖杯戦争に強制的に参加しなくてはならなくなる。

いつものごとく魔術の訓練をして、夕食を作り一人寂しくそれを食べる。
風呂も済ませてさぁ寝ようとしたときだった。

唐突に右手の甲が痛んだ。
焼けるような痛みを耐えること数秒。嘘のように痛みが消え失せた甲を見れば、そこには三画からなる赤い刺繍のようなもの。令呪だ。
そして、宅配で送られてきた紅と黄の二本の槍。どうやら聖遺物らしい。


ケイネスさん、あんたが不参加ですかい
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