九校戦編〈下〉
九校戦七日目(3)×事故関連の分析結果と七草会長からのカウンセリング
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として活躍した時だけだ。
「余り危ない真似はしてほしくないと言いたいけど、既に自ら最前線に行ってるもんね一真君は」
「そうですね、遮音されている上で人払いと防音の結界を二重三重にしてますから話せますが。俺は会長さんよりも大人ですからね、子供の対応より大人の対応の方がいいかと。CB関連の者なら自ら最前線に行きますから」
そうして、俺の素性を語った事で会長さんは擬態前の俺に関して知っているので無言で頷いた。俺と会長さんとの話し合いは終わったが、別の方では無頭竜の話し合いが開始したと念話で深雪が言ったから、俺らCB関連と蒼い翼の者達全員通信機を付けた。英語だろうと自動的に日本語にしてくれるので、これだけは楽だ。
「首尾はどうだ?」
「予定通りだ。第一高校はモノリス・コードを棄権するしかない」
横浜中華街のとあるホテル最上階。赤と金を基調とした派手な内装の大部屋で、茶器の並べられた円卓を五人の男が囲んでいた。壁には、空中でうねり渦を巻く竜の胴体が金糸で刺繍された掛け軸。
「モノリス・コードは最もポイントの高い競技だ。新人戦のポイントは本戦の二分の一とはいえ、まだまだ余談出来ない。が、名無しという者は三種目も出たのだから、もう出てくる事はないだろう」
男達が一様に笑顔で頷く。しかしその顔色は芳しくなく、その笑みは強がりかあるいは空元気の色合いが濃いものだった。無頭竜の言葉を聞いた俺達CBと独立魔装大隊はいつでも俺に力を貸せるように、準備を着々と進めていたが場所特定については既に完了済みで奴らがただの人間ではない事も知っていて泳がせていた。
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