九校戦編〈下〉
九校戦七日目(3)×事故関連の分析結果と七草会長からのカウンセリング
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の中にいて固まっていた所でストップ。そして映像を事故後に戻してから、少し考え事をしていた。
『オフェンス一人にディフェンス一人に分かれる戦法が定石となっているモノリス・コードで、チーム三人が同一の攻撃で全員戦闘不能になるというのは気になるな』
『やはり無頭竜からのちょっかいでしょうか?電子金蚕なのかまでは分かりませんが、これだけは言えますねお兄様』
「試合開始直後に奇襲を受けたんだよ。開始合図前に索敵を始めてなきゃ出来ない事。『破城槌』はともかく、フライングは間違いなく故意だと断言出来る」
俺と深雪が念話していたら、雫が答えをくれたがその通りかもしれない。
「それだと流石の大会委員会も慌てる訳か」
「フライングを防げなかったから・・・・ではなく崩れやすい廃ビルにスタート地点を設定した事が今回の事故原因でしょうね」
念話から普通会話に戻してから、俺と深雪は冷静に分析してから結果を出した。事故の間接的な原因は、俺と深雪以外の者らには事故なのかわざとなのかまでは分からないだろう。俺らCBが釘を刺したからなのか、今度は大会委員会が問題を起こした様子だな。このままだとモノリス・コード自体中止にする事だってあるが、このまま終わる作戦スタッフらではないだろう。
「中止の声はあったけど、結局ウチと四高を除く形で予選は続行中なのよ。最悪の場合、当校は予選二試合で棄権でしょうね」
「最悪も何も、選手が試合を出来る状態ではないので棄権するしかないかと思います。それに今現在、名無しが稼いでくれたお陰で第三高校とは離れていますがそれについては?」
「現在リンちゃんが計算中よ、それと十文字君が大会委員会本部で折衝中なのよ。ま、無能な大会委員会なのか、主催者である蒼い翼や九島老師が立会人としているらしいとお母さんから聞いたわ」
九校戦では予選開始後の選手入れ替えは、基本的に認められていないし現在のポイントは第三高校とポイントが離したはずだ。相手の不正行為を理由に特例を認めさせるのか、モノリス・コードのチームは一年男子の実技成績上位者から選りすぐりのメンバーとなっている。
いくら代わりがいたとしても、現段階では勝ち抜く事は難しい。不正が行われた理由に、モノリス・コードのポイントを全体ポイントからから外さた場合でも本戦がウチが勝てば問題はない。俺が稼いだポイントのお陰で、かなり離れたからだ。
「・・・・ねぇ一真君、少し相談したい事があるんだけど」
真由美の声に、響きが混ざっていたのは立て続けのアクシデントに不安を覚えているのか。
「ちょっと一緒に来てくれないかな」
俺と会長さんだけの話だと思うからか、深雪は察してくれたのできつい視線をしない妹兼娘だった。雫はきつい視線をしていたが、深雪によってその
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