65シトリー戦(赤き龍VS黒き龍)
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◇いのり
「行くよ?」
私は最大限の敵意と、睨みを向けると『赤龍帝の双銃』を匙に向け魔力弾を二発放つ。
流石に簡単過ぎたのか、匙は横に避けてそのまま距離を積めてくる、もう一人の子はそれに援護するかのように私に攻撃を仕掛ける!だけどーー。
「私を忘れちゃ、ダメですよ!」
もう一人の『兵士』は小猫ちゃんの『流星』で加速付きの打撃によって後方に吹き飛ばされる。
「ったく、脅かすなっての」
「簡単に攻撃しただ。赤龍帝なら、こんなの出来て当たり前のお遊びだよ?」
「……」
余裕の表情を浮かべながら言うと、匙は眉間にしわを寄せていた。
「良いぜ、その自信を木っ端微塵に砕いてやる。ーー俺は、本気で赤龍帝と呼ばれるお前を倒す」
「出来るものならやってみて?逆に粉々にしてあげる…」
匙は手を私に向けて魔力による一撃を放つ
私はそれを避けたけど、匙は迷うことなく再び同じものを放ってきた。確かに高出力の魔弾だけど、ヤマトや本当の赤龍帝≠ノは及ばない!
どれだけ威力を高めようとしても、ただの弾丸じゃ私を捉えられない。捉えるならクロスファヤーシュート≠竍アクセルシューター≠ナの同時攻撃位がほしい…
匙の攻撃を避けているとーー不意に、匙の心臓部分に、ラインが伸びているのが見えた。
「匙……死ぬき?」
「ああ、死ぬ気だよ。死ぬ気でお前たちを倒すつもりだ。ーーお前に、夢をバカにされた俺たちの悔しさが分かるか?夢を信じる俺たちの必死さが分かるか?この戦いは、冥界全土に放送されている。俺たちをバカにしてた奴らの前で、シトリー眷属の本気を見せなきゃいけない!」
「それに正直に言うと、俺はいのりさんや真名さんが羨ましかったんだよ。主である先輩の自慢。赤龍帝と白龍皇。勇猛果敢な『兵士』。……誰もが二人を知っている。だけどっ、俺はお前らと同時期に『兵士』になったのに、何もねぇ!何もねぇんだよッ!!だから自慢をッ、自信を手に入れるんだッ!赤龍帝と白龍皇のいのりさんと真名をぶっ倒してよッッ!」
そんなことしなくても…
「それでも、死んで良いことにはならない………でも、あなたの覚悟……赤龍帝として……同じ『兵士』として受け入れる。ドライグ……鎧…」
『わかった』
『Welsh Dragon Balance breaker!!!!』
赤く輝く特大のオーラが私を包み込みーー鎧と化していく。
私は『赤龍帝の鎧』に身を包んでいた。
「肉弾戦は好きじゃない………でも、あなたの覚悟に答えるなら……私も覚悟を決める……さあ、来て?あなたの覚悟は二天龍≠越える?」
続く
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