六十四話:赤龍神帝
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なりリアス達を押し下げる。
だが、もはや常識と化した馬鹿げた力にリアス達は驚くことは無い。
すぐに体勢を立て直し、攻撃を再開する。
「……行きます、白音モード」
小猫の姿が辺りの気を自身の闘気と同調させる事でその姿を変える。
簡単に言ってしまえば一時的に成長した状態になれるのだ。
その姿は姉の黒歌の非常によく似ており、思わずルドガーが戦闘中にも関わらず、二度見をしてしまうほどだった。
白音は白い炎で包まれた普段よりも大きな火車を二つ創り出して両手に構える。
その構えはどことなくルドガーの構えを思わせるもので今度は黒歌が二度見をしてしまう。
「はっはっは、一丁前に仙術使いこなしてんじゃねえかよぉ。俺っちもちょいと気張らねえとな」
美候は白音の姿に愉快そうに笑いながらその体を分厚い闘気のオーラで包み込む。
そして、アーサーと祐斗と共に接近戦をしかけていく。
三対一という数の差と熟練した技巧と力を持つ三人に対してもビズリーは一歩たりとも引かない。
―――不退転。
その言葉が今の彼を表すのにもっともふさわしい言葉であろう。
スタイルチェンジにより素早い機動に動きを変えた彼はまるで蝶のように舞うフットワークを用いて三人の攻撃をかわしコンビネーションブローを決め吹き飛ばしていく。
「まだ、私達がいるにゃ!」
「……はい、姉様!」
容赦なく吹き飛ばされた三人の影を縫うように接近してきた姉妹がその手に持った白と黒の火車をビズリーに振りかざしていく。
舞い踊る白と黒の炎は確実にビズリーを捉えて逃がさないが、彼の心を焼き尽くす憤怒の炎には遠く及ばない。
徐々に追い詰められていき、全てに破壊をもたらす拳の餌食になりかける二人――
「死んでも、二人を守る!」
「目的のためには時には犠牲も必要だぞ、ルドガー」
「そんなことをは、もう―――認めない!」
二人に襲い掛かっていた拳を双剣で弾いたのはルドガーだった。
二人を庇うと共に拳の嵐を潜り抜けながらビズリーの体に刃を届かせるがその体には傷一つつくことは無い。
軽く舌打ちをしながら引き下がり、皮肉気にビズリーへと声を掛ける。
「知ってるか? あんたの息子は今度結婚するんだ」
「ふ、随分と手荒な挨拶に来たものだな」
「不良息子なんだ、勘弁してくれ」
皮肉に皮肉で返しながら双銃に持ち替えて連射するルドガー。
だが、それはまるで虫でも掃うように片手で弾かれてしまう。
ビズリーはすぐさま踏み込んで空間を引き裂く様な鋭い右ストレートを繰り出して来る。
ルドガーは大きく上体を逸らして避けると共にブリッジの用量で縦に回転しながらビズリーの顔面に蹴りを入れる。
僅かに顔をのけ反らせるビズリー
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