暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
GGO
〜銃声と硝煙の輪舞〜
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て認識されていない。弾道予測線が出る以前に、"発射される弾丸を見てから回避できる"レンにとって、接近戦に持ち込まれた狙撃手など、この新たな
得物
(
イサカ
)
の試し撃ちの的でしかないのである。
だっごん!
どっこん!
《砲弾》を射出しながら、同時にスナイパーライフルを捨て、副武装と見える短機関銃を乱射し始めた女性に対して冷静に回避に徹するレンは、しかし不機嫌な表情で手元を見た。
―――当たらない。
普通、こちらの位置を認識したことをシステムが判断すれば自動的に感知できるようになる補助システム、弾道予測線――――バレット・ラインによって、GGOの猛者達は現実では到底不可能な回避技術を持っている。
だが、その事実を差し引いても、いや差し引くまでもなく。
明らかにレンの放った弾丸は、狙った方向とは見当違いの方向へとスッ飛んで行ってしまう。
「……曲がってるのかなこれ」
ぼそりと呟きながら、銃口の中の暗闇に目を凝らす少年。良い子でも悪い子でも決して真似どころかしようとすら思わないように。
いやいや武器のせいにしたら本当に終わるぞ、となかなか殊勝な心掛けで再度トリガーに指をかけるも、引く気は起きなかった。否、引くに引けなかったというほうが正しい。
レンの
能力値構成
(
ビルド
)
は、完全な敏捷値一極型だ。当然、その代償として筋力値の値が著しく低い。そのため、限界装備重量は、平均と比べてかなり下だということは認めざるを得ない。
この、
羽の軽さ
(
フェザーライト
)
の異名を冠せられる散弾銃だとて、ハンドガン一つで重いと感じてしまう貧弱少年には本当にギリギリのところなのだ。それに、銃での戦闘では別に銃だけ持っていても何もできない。撃つための弾丸だっている。しかも、それらの要求重量も当然ながら加算されるわけで――――
―――重い!身体に振り回されるッ!
そう、銃の練習だと思って近づいたものの、今少年を苦しめているのは自らの
ノーコン
(
ソフト
)
ではなく、
身体
(
ハード
)
だった。正直、体勢を保ったまま《地走り》を行使するのもいい加減キツくなりつつある。
少年にとってそれは、あまり経験のない現象。
SAOではこういったことが起こらないように、ただでさえ薄っぺらいストレージをなるべく空にしたり、装備面での加重量を減らしてみたりと試みてはいたが、この世界ではそれがほとんど許されない。
「って……あ」
一瞬逸らされた視線の隙に割り込むようにして、視界内から女性の姿が消えていた。
屋上を囲む鉄柵を足掛かりならぬ手掛かりにして、一階下に乗り移ったのだろうか。どうやらやっと、接近戦では不利すぎることに気づいたようだ。
一瞬その後を追うか迷ったが、馬鹿正直に降りて蜂の巣にされたら相当な間抜けに
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