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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第5章 極寒の雪原の中で ~ローゼンリッターの意地~
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を行い敵部隊を迎撃してくれ。
どうぞ。」

私―「リンツ中尉。
了解しましたが、対地および対空迎撃火器管制室はすでにわが第3小隊が制圧済みです。
敵部隊の迎撃座標をくだされば、第3小隊に迎撃させますが。
どうぞ。」

リンツ中尉―「了解した。
座標をいう。敵の迎撃ポイントはR-33,58,12,90ここに弾幕射撃を。そして、R-88,11,22,77には対戦車ミサイル迎撃自動管制装置の照準を行うように言ってくれ。
では、貴中隊の第3小隊以外は目標地点へ急行せよ
どうぞ。」

私―「了解しました。
通信終わり。」

第3小隊にすぐさまリンツ中尉の言っていた座標に照準させた。
それと同時に、第2小隊を先頭に目標地点:敵基地総司令部に急行した。
その途中、かなりの守備歩兵部隊にぶち当たったが我々の敵ではなかった。
走ること、10分。
敵基地総司令部に到達した。
すでに、リンツ中尉達の部隊も到達していた。
工兵小隊が扉の爆破準備をしている。
再三の降伏勧告に応じず、基地司令官マーテル大佐が立てこもっているそうだ。
第2大隊第1中隊長デアデッケン中尉にそっちはどうだったか、と聞いてみると
思いのほか、擲弾装甲兵はいなくて歩兵ばっかりだったという。思いのほか楽だったそうだ。
笑いながらもかえり血で真っ赤に染まった装甲服を着た大男の彼を見ると、戦慣れした屈指の白兵戦士であることが一目瞭然であった。
工兵小隊による爆破準備作業が終わったようだ。
総司令部にある3つの扉すべてを吹き飛ばし、当時室内制圧を行うという作戦をとることになった。
わが第3中隊は一番端っこの扉からの突入を任された。
工兵小隊のレンツ・フォン・デュエット少尉が
「爆破用意!
爆破5秒前
5.4.3.・・・」
爆破でフラッシュパン投擲、突入だ
「2.1.爆破!!」
バコーン!!!!
すさまじい衝撃波とともに防弾鋼鉄製の扉が吹き飛んだ。
フラッシュパン投擲
フラッシュパンがはじけた!
リンツ中尉の
「突入!」
で3個中隊全隊員がだだっ広い総司令部に突入した。

そこには、一人の帝国軍人が頭から血を流して倒れていた。
デアデッケン中尉がその死体の身元確認をしようとすると
デュエット少尉が
「待ってください!
中尉!動かないでください!」
中尉の動きが止まる。
そして少尉がその死体の下から、ゆっくりと安全ピンの解除された手榴弾を取り出した。
少尉は
「帝国軍の常とう手段です。
死体の下に手榴弾を置くんです。
しかもこの手の類の破壊力のとてつもないやつをね。」
と言って、手榴弾の表示を見ると開いた口がもはやふさがらないどころの騒ぎではなかった。
そこには帝国語で
「ゼッフル粒子混合手榴弾」
と書いてあ
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