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転生とらぶる
マブラヴ
1019話
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いつらを相手にするのなら、門世界の帝国軍を相手にしていた方がまだマシだろう。
 ……いや、帝国軍自体が圧倒的に弱かったのを思えば、比較する意味がないか。BETAが門世界に存在していれば、何をするでもなく蹂躙されるだけになっていた筈だろうし。

「帝国か。結局向こうの世界との連絡は取れないままなんだよな」

 BETAの中で最も厄介な光線級、そして機動力の高い突撃級の殆どを殺したのを見ながら、そう呟く。
 まだ後衛に重光線級と要塞級がいるが、既にここまでくれば勝負は見えている。
 戦闘開始前には危機的な雰囲気が漂っていたが、実際に蓋を開けてみれば重慶基地側の圧勝と表現すべき結果となっていた。
 だからこそ、俺も既に恭子の事を心配せずに門世界について思いを馳せる事が出来るのだが。
 ともあれ、向こうの世界に置いてきたマーカーは結局反応していなかった。そうである以上、再び門世界との繋がりを作る為にはシステムXNを使うしかないのだが、それはそれで色々と難しい。
 せめて世界の座標さえ分かっていれば、システムXNにその座標を入力して転移も可能だったんだが。
 まぁ、今更向こうの世界と再び行き来出来るようにしても、特に何があるって訳じゃないしな。敢えて言えば、資源か? 旧帝国との件での賠償金の。
 後は……ファンタジー世界だけに、こっちの世界にはなかった龍と魔法金属とかか。結局ロゥリィの持っているハルバードの金属に関しては全く手が出せなかったし。
 技術班が幾ら優秀だったとしても、どうしても人数には限りがある。
 その辺を考えると、色々と大変だったのは……G元素の研究とか、門についての研究とかを優先させた俺のせいか。しかも門の研究に関しては殆ど何もないままに門世界との行き来も出来なくなったし。
 そんな風に考えている間にも戦闘は進み、やがて突撃級の全てを撃破する事に成功し、次に中衛も小型種を含めて殆ど撃破する事に成功する。
 そうして最後に残ったのは後衛の要塞級と重光線級だったが、ここまで来れば既にどうしようもない。遠距離からの攻撃を行うリニアガン・タンク、ミサイルを放つガン・ルゥ、そして重光線級が妙な真似をしないようにと真っ直ぐに向かって行く戦術機部隊。
 何故ここで戦術機部隊が出てくるのかと疑問に思ったのだが、よく見るとリニアガン・タンクから放たれる砲撃は徐々に少なくなっているし、ガン・ルゥにいたっては既にミサイルの数は戦闘当初に比べると見て分かる程に少なくなっている。
 ……なるほど、弾数不足か。
 確かに数の少なさをカバーする為、手当たり弾幕を張って補っていた。それを考えれば、残弾が少なくなっても当然だろう。
 勿論重慶基地に戻れば補給も出来るのだろうが、そんな真似をしていては要塞級が自由に動き出すかもしれない。
 重光
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