暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story2:デジモンとの遭遇 vsクリサリモン
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ージが入っている様子がうかがえた。やはり成長期と究極体、その間にある差は計り知れないものだ。
 そう思って青年と見ていると、彼はフッと小さく笑みを浮かべた。


「初の戦闘なんだ、止めは君に任せるとしよう」

「あ、あぁ…一応ありがとうな」


 先程の笑みはちょっと気に食わなかったが、どうやら今の攻撃はお膳立てだったようだ。なら、それをありがたく使わせてもらおう。


「テリアモン、“プチツイスター”!」

「たぁーッ!」


 俺が指示を出すと、テリアモンは両耳をプロペラのように回転させ、小型の竜巻を作り上げた。
 そして出来上がった竜巻をクリサリモンへとぶつけた。これがテリアモンの得意技“プチツイスター”だ。

 竜巻をぶつけられたクリサリモンは、ダメージもあって後退。その隙に、俺は新たな指示を出す。


「“スピードチャージ”!」


 俺の指示を聞いて、テリアモンは体に力を込める。後ろでは青年が「ほぅ…」と感心したような声を出していた。
 “スピードチャージ”、これは先程確認した“継承技”の一つで、個の速さを上げる効果があるようだ。これでテリアモン自身のスピードは、先程よりも速くなった。

 その間に体勢を立て直したクリサリモン。六本の触手の先に紫色の光が灯る。
 やはり、奴も必殺技で来たか。あの触手で相手の構築データを破壊する、奴の必殺技“データクラッシャー”!

 クリサリモンは必殺技を放つ為に、テリアモンへと接近する。だが、必殺技の事もこの行動も、既に読んでいる。後は……

 指示を出す―――タイミング!


「今だ、テリアモン! “前へ”!」

「ッ!」


 クリサリモンが接近し、テリアモンへと触手を伸ばそうとしたその瞬間、俺の指示でテリアモンは前に飛び出した。
 先程よりも速さを上げたテリアモンが、接近してくるクリサリモンへ向かって飛べばどうなるか。テリアモンは攻撃しようとするクリサリモンの懐へと、簡単に入り込む。

 対しクリサリモンの触手は先程までテリアモンがいた場所へと向かっている、今更それを変更し防御や攻撃に回すことはできない!
 ―――さぁ、仕上げ(フィニッシュ)だ!


「いけぇぇぇぇッ!!」

「“ブレイジングファイア”!」


 懐へと入り込んだテリアモンは、自身の必殺技―――高温の熱気弾を放つ“ブレイジングファイア”を、クリサリモンへと繰り出した。
 防御のできないクリサリモンは、その攻撃をもろに受け、クーロンの障壁にぶち当たるまで吹き飛んだ。

 しかしクリサリモンが誇る硬い外皮のおかげか、消滅することはなかった。が、流石にダメージの受け過ぎで戦意を喪失したのだろう。そのまま俺達から逃げるように遠ざかって
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