暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story2:デジモンとの遭遇 vsクリサリモン
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 そう言うと、前にいるテリアモンが驚きながら振り返ってきた。しかしすぐに笑みを浮かべて、クリサリモンに向かって構えた。


「………さぁ、来るぞ」

「あぁ! テリアモン、左へ避けて!」

「うん!」


 青年はしばらく押し黙っていたが、クリサリモンが動いたことで口を開いた。俺もすぐにテリアモンに対し回避を指示。伸びてきた触手をテリアモンは指示通りに避け、ムゲンドラモンはその場に留まったままそれを受けた。
 しかしムゲンドラモンは全く動じない。フルメタルなその体には、傷一つしていない。やはり究極体は別格のようだ。

 さて、どうするか。攻撃したいが、まずテリアモンの攻撃方法について知らないと、うまく指示が出せない……
 そう思っているのが顔に出ていたのか、青年は俺を見ると俺の頭の上にあるゴーグル型のデジヴァイスを指差した。


「デジモン・キャプチャーには、確認したいデジモンのデータを調べる機能が存在している。それを使うといい」

「マジか! よし、それなら…」


 青年の指摘を受けて、俺はゴーグル型のデジヴァイスを装着する。その状態で前でクリサリモンと距離を取るテリアモンを視認する。
 するとデジヴァイスの画面に、テリアモンの一般的な情報(データ)と、個体能力について書かれたウィンドウが出現する。

 ……思っていたよりも技が多いな。“ヴォルケナパーム”に“ヒール”、“スピードチャージ”…と。


「なんだ、“ヴォルケナパーム”ってのは?」

「それは“継承技”。各デジモン固有の“得意技”や“必殺技”と違って、進化・退化しても覚え続ける技だ。進化して強くなっていくと、その威力や能力が高くなっていくんだ」

「ほ〜、へ〜」


 それじゃあ、取りあえず…!


「テリアモン、“ヴォルケナパーム”だ!」

「ッ―――“ヴォルケナパーム”!」


 クリサリモンが攻撃し、触手を戻す瞬間、俺はテリアモンに指示を出す。
 テリアモンが手のひらを突き出すと、拳大の火の玉が出現しクリサリモンに命中した。

 おぉ…すげぇ、やっぱりすげぇな…!
 そう感心するものの、やはりクリサリモンはその外皮のおかげか、目立ったダメージはなさそうだ。


「ムゲンドラモン、“サンダーウォール”」


 そう思っていると、青年は静かにそう言い放った。すると今まで動かなかったムゲンドラモンが、いきなり大きな咆哮を上げた。
 そしてそれと同時に上空から数多の雷が、クリサリモンへと降り注ぐ。ある程度の速度を持つクリサリモンといえど、これ程の雷を無傷で抜ける事は叶わず、何発か被弾する。

 しかし数発当たっただけなのに、クリーンヒットしたテリアモンの時よりも明らかにダメ
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