暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story2:デジモンとの遭遇 vsクリサリモン
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衝撃(パワー)が違う。今の攻撃でもログアウトされる可能性がある。更に言えば、そもそもデータの塊である筈のデジモンだ。データを破壊する攻撃だって存在する。そうなればログアウトどころではなく、アバターにしている自身の精神データまで破壊されてしまう恐れがある。
そうなってしまえば、ジ・エンド。テリアモンを守る存在が居なくなり、こいつにやられてしまう。
かと言って、今の俺に奴を倒す手段は……
「―――まったく、とんでもない“卵”だな。デジタル“モンスター”相手に、策もなく挑むつまりか?」
その時聞こえてきたのは、先程まで話をしていた青年の声。しかもそれがすぐ後ろから聞こえてきたのだ。
慌てて振り返ると、やはり彼がそこにいた。こいつ、本当に神出鬼没なのか?
「本当に物好きだよ、君は。…いや、ただのお人好し、か。―――奇遇だな…僕もそれなりに物好きで、お人好しなんだ。特別に、力を貸そう」
「力を貸すって、お前…」
「まぁ君は何もしなくてもいい、ただ見てればいい。誇り高きハッカーの力をね」
青年はそう言うと、ポケットから携帯型のデジヴァイスを取り出し、操作する。
すると青年のすぐ側に、巨大なデジモンが現れた。全身全てをフルメタルの機械になっている、数あるデジモンの中でも強力な力を持つ“究極体”に属する、ウィルス種のマシーン型デジモン―――
「ムゲン…ドラモン…!」
「さぁ、殲滅の時間だ…ムゲンドラモン」
現れたデジモンに驚愕していると、青年はムゲンドラモンに指示を出し、ムゲンドラモンもそれに従って前へと出る。
成熟期のクリサリモンと、究極体のムゲンドラモン。勝敗は既に決まっているも同然、クリサリモンもムゲンドラモンを見て怖気づいてしまっている。
だが……このまま見てるだけなんて、我慢できる訳がない…!
「…ねぇ、君」
「ッ…テリアモン」
「僕も、戦う! このままやられっぱなしは嫌だ! だから…力を、貸してくれる?」
目の前の状況に無我夢中で、テリアモンを腕に抱えていた事すら忘れていたが、突然そのテリアモンが俺にそう言ってきた。
そんなの…願ったり叶ったりだ。俺は二つ返事で頷き、それを見たテリアモンも頷いた。そして俺の腕から飛び降り、ムゲンドラモンの横へと陣取った。
「……どうやら、そのデジモンも君も、見てるだけなのは嫌みたいだね」
「あぁ、悪いが参加させてもらうぞ」
「フッ、いいさ。随分と手順は狂ったが、そのデジモンは君のものだ。しっかり指示を出して、プログラムを使いこなせ」
「…嫌だ」
「何…?」
「俺はこいつをただの“プログラム”だとは思わない。こいつは俺の―――“相棒”だ」
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