暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story2:デジモンとの遭遇 vsクリサリモン
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は、僕に敵対する者の仕業かもしれない」
彼の冷酷な言葉に、俺は腸が煮えくり返る思いだった。
「…追いかけなくて、いいのかよ…ッ!」
「追いかける? あの強力なデジモンが欲しいのか? いや、あれはまだ君の手には負えない…やめておけ」
「―――違う、あの三体のデジモンを、助けなくていいのかって言ってるんだ!」
「…物好きだな。だが、それこそ放っておくべきだ。単なるプログラム同士の小競り合いに首を突っ込んで“怪我”でもしたら、君が莫迦を見るだけだからね」
……莫迦を見る? 怪我をする? 単なる“プログラム同士”の小競り合い?
本当にそうか? あいつらは本当に、単なる“プログラム”なのか? クリサリモンを見たその瞬間の、彼らの表情…恐怖の表情に染まったそれは、本当に“プログラム”の機能の一つなのだろうか?
―――否、絶対に違う! あんな表情を、単なる“プログラム”ができる訳がないッ!
「ふざけるな…ッ!」
「…ん?」
「あいつらを…放っておける訳ねぇだろうがッ!」
そう叫んだ俺は、青年の制止を振り切って彼らを追いかけた。
クーロンの奥地へと、彼らを追いかけて行ったが…
そこにいたのは、襲い掛かってきたクリサリモンと……白い体のテリアモンだけだった。
何故テリアモンだけ? 一瞬そう考えたが、クリサリモンが攻撃行動に入った瞬間、俺は走り出した。
間に合え、間に合え…!
「間に合えぇぇぇぇぇぇッ!」
「「ッ!?」」
クリサリモンの触手がテリアモンに襲い掛かろうとしたその時、俺は両足を踏ん張り飛び出す。目標は怯えているテリアモン!
見事にテリアモンを両手で抱えると、そのままの勢いで転がりクリサリモンの触手の攻撃範囲から脱出する。
「はぁ、はぁ、はぁ…だ、大丈夫か?」
「き、君は…!」
怪我はないか確認の為声をかける。対しテリアモンは、大きな目を更に大きくして驚いていた。
…見たところ、怪我はないようだな。と内心で安堵する。
「他の二体は?」
「か、彼らなら別の方向に…僕は逃げきれなくて…」
「そうか……―――ッ!!」
次の瞬間、背後から殺気を感じた俺は、テリアモンを抱えたまま横に飛ぶ。先程までいたその場所に、六本の触手が突き刺さった。
早い、少しでも遅れていたら……そう考えるとヒヤリと寒気がした。
EDENで使われるアバターは、通常通り使っていれば基本的に壊れることはない。しかし外部からによる“通常死んでしまう程の衝撃”を受けると、安全装置が作動し強制的にログアウトされる。
基本的に、人間とデジモンでは
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