暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story2:デジモンとの遭遇 vsクリサリモン
[2/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
田との合流を続けよう。早く行かないと、白峰が可哀そうだ。
 そう思ったその時、目の前の道から人影が迫ってきていた。ここに来て、白峰や真田以外の他の人。流石にこれには驚いた。

 灰色染みたジーンズ、モフモフな毛がついた白い長そでのシャツ。極め付けには白髪の頭だ。
 俺の目の前までやってきて腰に手を当て立つのは、先程ノイズの視界の中で見た青年に酷似した青年だった。


「どうした? まるで“幽霊”でも見たような顔だ」


 現れた青年は俺の表情を見て、そう発言してきた。……そんなに驚いた表情をしているだろうか?


「い、いや…さっきお前そっくりの、ノイズの走った―――言うなれば幽霊を見たんだ。居たと思ったら、パッといなくなったし…」

「僕そっくりの幽霊? それなら…その幽霊は僕かもしれないな。僕を“EDENに棲みついた幽鬼”と呼ぶものもいるぐらいだからね。この世のものではない、と…」

「…お前、頭大丈夫か?」


 顎に手を当てて考える青年。いや、どんなことをすればそんな風に呼ばれるんだよ。


「失礼だな、君は。ただまぁ、真相は…僕がただ“神出鬼没”なだけ、なんだけどな」

「そんなもんか?」

「ふふ…安心するといい、僕は幽霊じゃない。このEDENに、ちゃんと実在しているよ。―――君のような“迷い子”を導く為にね」

「“迷い子”? 俺がか?」


 俺がそう青年に質問すると、彼は小さく笑みを浮かべて頷いた。


「君は、ハッカーの証であるプログラム―――『デジモン・キャプチャー』を手に入れたばかり……言わば、『ハッカーの雛鳥』だ」

「何…?」


 青年の言い放った言葉に、俺は眉を寄せた。
 こいつ……なんで俺が“『デジモン・キャプチャー』を手に入れている”事を知っているんだ?

 まさか、こいつが? ……試してみるか。


「お前、まさか『ナビットくん』か?」

「……? 何のことだい? 僕は見ての通り、あのマスコットキャラクターじゃないよ」


 ……白か? それとも誤魔化しているだけか?
 こいつの思惑はわからないが、取りあえず話を聞いてみるか。そう思って「続けていいかい?」という彼の言葉に頷いた。


「EDEN(ここ)には、様々な目的を持ったハッカーがいる。
 セキュリティ・ホールを見つけて報告する、義賊的な者。他人の財産や個人情報を狙い、アカウントを強奪する者。自分の技術を磨き、ただ力を試したい者。
 本当に色々だ……君は、どんなハッカーになりたい?」

「………」


 どんなハッカーになりたい、か……


「……悪いが、その質問には答えらんねぇわ」

「…というと?」

「俺が『デジモン・キャプ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ