番外編 リリカルなのは If
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ら死んでる」
「ゴメン。タイミング的にギリギリだったから手加減できなかった」
「…まったく」
俺はソラの肩を借りて直ぐにこの場を立ち去るべく歩き出した。
騒然とした雰囲気のこの場を放置したままで。
部屋に戻ってきた俺は、直ぐにベッドに寝かされた。
「神酒のストックがあったね。直ぐに取ってくる。」
「ああ、頼むよ。実際肋骨が何本も内臓に突き刺さってて、既に限界なんだわ」
あの場で誰も俺に近づかなかったために体の怪我の状態を誰も察知できていないのは幸いだ。
ソラに頼んで治してもらっても俺が割りと平然と歩いて帰ってきたためにその症状が割と大怪我だった事は分かるまい。
「ん」
怪我が完治するやいなや俺はソラに抱きついた。
「アオ?」
「ゴメン、ソラ。俺この部隊に居たくないよ」
誰が好き好んで自身を死へと追いやった者の側に居たいと思う物か。
抱きついた俺を抱き返してくれたソラが優しく返す。
「アオ…ダメだよ。折角地球に戻れるかも知れないんだから…ね?」
「分かってる。分かってるんだ。でも、感情まではね」
「うん」
「アイツがソラを殺した奴だって思うと、殺してやりたくてたまらなくなる」
「私は生きているよ?」
「うん、それも分かっているんだ。でも…」
「我慢しよう、アオ。折角手に入れた地球に行けるチャンスなんだから」
「……うん」
side シグナム
シャーリーの先導で始まった高町の過去の話。
その話の中で、我らの心にも大きな傷を残す主の兄、八神翔の話が出た途端、アオとソラの雰囲気が変わった。
最初はほんの少しの変化、しかしそれが一変したのは、あの翔を再起不能にした相手魔導師を蒐集したのが自分だとシャマルが言った途端だ。
アオから得体も知れないプレッシャーが放たれ、次にそれはシャマルに対しての明確な殺意に変わった。
ヤバイ!と思ったが行動に移ったアオを、彼らのスピードに付いていけない私が止められるわけも無い。
しかしそれを止めたのはソラ。
その拳にどれだけの威力を込めたらあれほど飛ぶのだろうかと言うくらいの威力でアオが吹き飛ばされていく。
その後はシャマルを拒絶して、何も言わずにこの場を後にするアオとソラの姿が。
周りの様子を伺うと、非戦闘員のシャーリーは当然ながら、フォワード陣の4人も揃って気絶していた。
アレだけの殺気を初めてその身に感じて意識を保っていられるわけが無い。
この私ですら殺気にその動きを止められて、指一つ動かせなかったのだ。
「シグナム…私、あの子達に何かしたかしら…」
シャマルが声も絶え絶えに私に声を掛けてくる。
「あいつ
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